浜通りにおける高品質銘柄米生産技術の確立

課題名 浜通りにおける高品質銘柄米生産技術の確立
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 浜地域研究所
研究期間 継H18~H22
年度 2008
摘要 目的:浜通り地方産米の品質低下要因を気象、地域、栽培方法等から解明し、一等米比率の向上を通して市場評価の向上を目指す。、成果:(1)浜通り産米の品質安定技術:コシヒカリの中苗早期移植区(5月1日)において、無効分げつを抑制し収量・品質の高位安定化を検討した。昨年は中苗早期移植区は、普通移植区(5月12日)に比べて出穂期や成熟期が早まり、2次枝梗の登熟歩合も高まることで全体の登熟歩合が向上し増収した。本年の結果、中苗早期移植区は、昨年同様に出穂期(1~2日)及び成熟期(2~3日)を早めることはできたもののその差は小さかった。穂数は、移植時期の前進化で多くなり、基肥Nの施用量を0.3kg/aから0.2kg/aに減肥するとやや少なくなるがその差は小さかった。収量は、移植時期による差は見られず同等であり、7月1~2半旬の中間追肥の効果は判然としなかった。品質については、早期移植及び普通移植共に玄米タンパク含量が高く、早期移植区は乳白粒により落等した。、(2)主要カメムシ類の効果的防除方法:浜通りの主要カメムシ類は、アカスジカスミカメとクモヘリカメムシであるため、その発生実態と防除法を検討した。カメムシ類による斑点米被害は、「ひとめぼれ」「コシヒカリ」ともにカスミカメムシ類の被害は少なくクモヘリカメムシによる被害が大きかった。このことから、浜通りではアカスジカスミカメよりもクモヘリカメムシに重点をおいた防除体系の構築が重要と考えられた。「ひとめぼれ」栽培における防除時期は、アカスジカスミカメとクモヘリカメムシの混発地では出穂期~出穂期5日後の薬剤散布が効果的であると考えられた。、(3)特別栽培米向け肥培管理法の検討:JAそうまで用いられている特別栽培専用肥料4種の生育特性をコシヒカリとひとめぼれを用いて調査した。コシヒカリの場合、セーフティ基肥とセーフティ追肥を施用した区や、セーフティ一発、セーフティ一発を用いた区では慣行栽培用の肥料を用いた区並~やや上回った。そのため、収量も慣行栽培並~やや上回った。しかし、有機一発高チッソを用いた区では生育量が慣行栽培にやや劣り、収量もやや下回ったものの、慣行栽培との収量差は小さかった。
カテゴリ 肥料 アカスジカスミカメ カメムシ 斑点米 肥培管理 防除 薬剤

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