本県オリジナル品種・新品種・一般品種の生育及び栽培特性調査

課題名 本県オリジナル品種・新品種・一般品種の生育及び栽培特性調査
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 果樹研究所
研究期間 継H18~H22
年度 2008
摘要 目的:本県オリジナル品種及び新品種の生育・栽培特性を把握し、栽培マニュアル作成に活かすとともに、高品質高生産のための栽培技術開発の基礎資料とする。、成果:(1)「緋のあづま」の満開期は「つがる」「ふじ」に比較し1~2日遅かった。実生台とJM7台の熟期の差は4日程度であった。食味はJM7台のほうがやや優れ、実生台では樹によるばらつきが見られた。つる割れは実生台で30%以上の多発となった。(2) 「ふくあかね」原木の開花始めは4月15日、満開が4月17日で、満開は「あかつき」より3日早かった。収穫期盛りは「あかつき」より4日遅い8月10日で昨年より6日早かった。食味は例年より酸味が強かった。糖度は2代目で高かったが果頂部付近の果肉に褐変を伴った蜜入りが認められた。原木では問題となる蜜障害果は認められなかった。(3)「涼豊」の収穫時期による貯蔵性の差異を検討した。地色4.0の収穫果であれば、1℃冷蔵で90日程度貯蔵可能と推定された。(2)ジベレリンペースト処理による「涼豊」の新梢再伸長効果を検討した。満開後7~14日に花芽(短果枝、腋花芽)にジベレリンペーストを処理したところ、新梢再伸長促進効果は安定しており、翌年の果実品質への影響もないことが確認された。(5)「あづましずく」の新梢生育は、満開期以降、節間生長が減少した。果重は平年より劣ったが、糖度・着色は平年より良好であった。満開期は平年より4日遅れたが、収穫盛期は平年より2日早まった。また、「あづましずく」におけるジベレリン処理方法について検討を加えた。満開期から満開後7日、50~100ppmジベレリン1回処理により1.3~1.7倍程度の果粒肥大効果が認められた。果実品質では、100ppm処理は50ppm処理より酒石酸が低かった。2007年度と比較し、2008年度は100ppm処理の果粒肥大効果が明瞭であった。(6)「ふくしずく」の生育は、満開は平年より5日遅れ、収穫盛期は平年並みであった。成熟日数は平年より6日短かった。果実品質は2006年からの3ヵ年の中ではベレーゾン期以降の糖度の上昇と酒石酸の減酸は早かったが、収穫期は糖度の上昇が停滞した。また裂果は8.9%でこの3ヵ年では最も多かった。これらは成熟期の連続降雨によるものと考えられた。また、満開期から満開後7日、50~100ppmジベレリン1回処理により1.4~2倍程度の果粒肥大効果が認められた。また、ジベレリン処理により裂果の発生が抑制された。(7)「はつひめ」の収穫盛期は7月11日(成熟日数82日)で「日川白鳳」より8日早かった。核割れは原木7.5%(3/40果)、若木0.0%(0/60果)で少なかった。果重は原木は191果平均で250.7g、若木は200~210gであった。糖度は原木は50果平均で11.3%、若木は11.4~12.2%(各30果平均)であった。
カテゴリ 栽培技術 障害果 新品種 品種 ぶどう 良食味

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