水田機能を活用した大規模土地利用型輪作の支援技術開発

課題名 水田機能を活用した大規模土地利用型輪作の支援技術開発
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸
研究期間 継H18~H22
年度 2008
摘要 目的:大規模土地利用型経営(経営規模20~30ha)を想定した水稲、畑作物、土地利用型野菜の輪作による生産技術を確立するために、大区画水田の省力管理技術の開発、大豆の連作及び輪作による障害の回避、土地利用型野菜を用いた輪作について検討する。、成果:(1)越年生雑草抑草対策としてレンゲをを利用した不耕起乾田直播栽培技術を検討した結果、レンゲの越冬量が少なく、スズメノテッポウを抑草効果が不十分で雑草害が発生した。(2)新規造成水田の畦畔の植生を調査した結果、多年生帰化雑草の発生が多かった。(3)畦畔の省力的な雑草管理法としてカバープランツを利用した抑草技術を検討した結果、ヘアリーベッチ、ナギナタガヤとも地表面を十分に被覆できれば、雑草の発生を抑制可能であった。(4)転換畑大豆栽培の湿害を回避するための耕耘法(有芯部分耕、耕耘同時畝立て播種法、小畦立て播種法)について慣行法と比較検討した結果、最も優れた耕耘法は耕耘同時畝立て播種法であり、次いで有芯部分耕、小畦立て播種法であった。(5)大豆連作障害対策では、湛水、堆肥、麦鋤込み及び石灰窒素処理の有無により回避する栽培技術を検討した。連作3年を経過したが、センチュウ害は見られなかった。(6)大規模土地利用型輪作体系の確立では、大豆作を中心にキャベツ及びタマネギの作付体系を検討した結果、キャベツ後作の大豆栽培においてはキャベツ残さのみの窒素供給で十分と考えられた。
カテゴリ 病害虫 乾田直播 キャベツ 経営管理 栽培技術 雑草 湿害 省力管理技術 水田 大豆 たまねぎ 播種 輪作 輪作体系 れんげ 連作障害

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