浜通りにおける先進技術による大規模稲作生産技術の確立

課題名 浜通りにおける先進技術による大規模稲作生産技術の確立
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 浜地域研究所
研究期間 継H18~H22
年度 2008
摘要 目的:早期播種・早期入水の品質・収量の安定が図られる適切な窒素施肥量について検討する。また、春作業の分散化の点から、良食味品種や有望系統の3月下旬播種法ついて検討する。さらに、浜通りの乾田直播栽培はブロックローテーションで定着しているが、畑期間中の雑草が乾田直播栽培の乾田期間中に発生し問題となっているため、これら雑草の省力で効果的な除草法を確立する。、成果:(1)良食味品種による早期播種・早期入水乾田直播栽培法:(1)3月下旬に早期播種した「ひとめぼれ」の成熟期、幼穂形成期の3カ年の計測数値から目標生育量を明らかにした。収量50~55kg/a、登熟歩合80~90%、検査等級1等、倒伏指数200以下を目標とした場合には、桿長85cm以下、穂数370~380本/m2、籾数28,000粒/m2とする。幼穂形成期の目標生育量は、草丈60cm以下、茎数370~380/m2、葉色35~37と推定された。これら目標数値から、幼穂形成期の草丈と桿長、茎数と穂数、生育量と籾数に相関関係が認められた。また、必須技術としては、播種量は乾籾0.7~0.8kg/a、有効茎確保のため早期入水「葉齢2葉」する必要がある。(2)乾田直播栽培の「ひとめぼれ」早期播種・早期入水におけるエコ基準施肥量(化学肥料窒素量0.8kg/a)を検討した。エコ基準では、慣行施肥に比べ収量は並からやや劣るが50kg/a以上確保できた。品質は、乳白粒により落等したものの慣行施肥並からやや優った。、(2)乾田直播栽培における雑草防除法:(1)シハロホップブチル薬剤は、オオニワホコリ、オオクサキビに対して除草効果が高いことがわかった。また、茎葉処理剤(シハロホッフ゜フ゛チル・ヘ゛ンタソ゛ン、ヒ゛スヒ゜リハ゛ックナトリウム塩)と入水後除草剤(フェントラサ゛ミト゛・ヘ゛ンソ゛ヒ゛シクロン・ヘ゛ンソ゛フェナッフ゜)の組み合わせによる除草効果は判然としなかった。埋土種子は、いずれの組み合わせにおいても7月よりも11月調査時点で種子量が増加した。
カテゴリ 肥料 病害虫 乾田直播 雑草 除草 除草剤 施肥 播種 春作 品種 薬剤 良食味

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