主要農作物生育解析調査

課題名 主要農作物生育解析調査
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸部
会津地域研究所
浜地域研究所
研究期間 継H18~H22
年度 2008
摘要 目的:毎年、同一耕種条件により水稲や畑作物などの主要農作物を栽培し、定期的な調査を行い生育状況の基礎資料を得る。、成果:(1)水稲の作柄解析試験:育苗時の草丈は平年並~長くなった。苗乾物重と充実度は、浜地域研究所では平年より劣り、本部と会津地域研究所では平年並~優った。分げつ期の生育は、本部では草丈が短く、茎数が少なく、葉色が淡く経過した。会津地域研究所では、草丈が並~やや長く、茎数がやや多く、葉色が淡く経過した。浜では草丈がやや短く、茎数と葉色が平年並に経過した。 幼穂形成始期は、ひとめぼれが浜地域研究所では4日、会津地域研究所では2日平年より遅れたが、コシヒカリは各場所とも平年並~早まった。出穂 期は各場所とも出穂期は平年並~早まったが、8月中、下旬の冷温、多雨、日照不足により、成熟期は各場所、品種とも平年より遅れた。稈長は長く、穂数は本部と浜のひとめぼれ、本部のコシヒカリが平年より少なく、他は多くなった。会津地域研究所、浜地域研究所のコシヒカリは倒伏した。 浜のひとめぼれは、穂数、m2籾数、登熟歩合が平年より劣り、玄米重は平年対比85であった。また、コシヒカリは穂数、m2籾数、が平年より劣ったものの、登熟歩合、千粒重が平年より優り、玄米重は平年対比99となった。本部のひとめぼれは穂数、m2籾数、登熟歩合が概ね平年並で千粒重が平年より優り、玄米重は平年対比106と増収した。同じくコシヒカリは穂数、m2籾数の不足が登熟歩合、千粒重の増加で補償され、玄米重は平年対比103であった。 会津は穂数、m2籾数が平年より優り、千粒重も大きくなり、玄米重はひとめぼれでは平年対比107、コシヒカリでは平年対比105と増収した。、(2)大豆作柄解析試験:大豆を同一耕種法で栽培し、当該年の生育経過を把握するとともに技術対策資料を得るため、「タチナガハ」および「ふくいぶき」について調査した。栽培期間を通じて気温が高く降水量も少なかったため、収量は両品種とも標播、晩播で平年より上回った。しかし、紫斑粒が多く、品質がやや低下した。、(2)麦類作柄解析試験:麦類の当該年次の生育を把握するとともに栽培上の技術対策資料を得るため、小麦「きぬあずま」、「ゆきちから」、「アブクマワセ」、大麦「シュンライ」について調査した。越冬前の生育は平年よりやや劣ったが、越冬後の生育は茎数が多かった。成熟期の生育は稈長が長く、穂数が多く、いずれの品種も多収であった。また、検査等級は大麦が2等、小麦が1等であった。、(3)コンニャク作柄解析試験:「あかぎおおだま」および「みやままさり」の作柄を調査した。7月の高温により初期生育は促進されたが、8月後半の低温と多雨、葉枯病の発生により後半の生育が抑制され、収量は両品種とも平年並であった。、(4)葉たばこ作柄解析試験:当該年次のたばこの作柄を転換品種の「たいへい」と従来の品種「みちのく1号」と比較調査した。収量は、「たいへい」の収穫枚数が多く中骨が太く優った。しかし、品質は天候に左右され難いとされる「みちのく1号」が安定して優った。
カテゴリ 育苗 こんにゃく 水稲 大豆 たばこ 品種

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