摘要 |
畜産経営における飼料費は増加の一方にあり、安価な飼料原料調達及び飼料自給率の向上が求められている。一方、環境への負荷を軽減するため食品リサイクル法等が施行され、有機性廃棄物排出量の減量、再利用を施策として推進している。以上のことから、バイオマス(有機性廃棄物)を資源として循環利用する必要がある。しかし、有機性廃棄物を利用するためには、飼料利用の場合は飼料価値や安全性、土壌改良材の場合は、分解特性を把握する必要がある。そのため特性を評価する手法を確立するとともに、それぞれの特性を生かした利用方法を提案する。010各◎種バイオマス飼料としての特性解明、各種バイオマス資源の飼料特性は多種多様であった。バイオマス資源の中で穀類残さは配合飼料として代替が有望であると考えられた。一方で脂肪含量が高い資材もあり、多量の給与は注意が必要と考えられた。バイオエタノール発酵残さ(DDGS)は、非フィチンリン含量が高く、単胃動物のリン供給源として注目できる。、◎バイオマス分解特性評価法の開発、各バイオマスの特性をあらわすのに重要な成分である易分解性有機物はAD可溶有機物含量を測定することにより統一的に評価できると考えられた、
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