摘要 |
大和高原地域の特産野菜と開発造成畑への導入を目的とした品目に加え、直売所等に対応できる特産品目の育成を図る。また、省力的な圃場管理技術を開発することが目的1.中山間における土地利用型作物生産技術の開発 1)高齢化に対応した軽労生産技術では定植時期別、被覆方法別の生育及び収穫時期と収量性について調査した。薬剤散布量が少なく、ハクサイよりも葉球重が軽い冬どりキャベツにおいて、有望品種を検索した。2)エンバクわらを利用したアブラナ科軟弱野菜のキスジノミハムシ防除技術では、軟弱野菜栽培施設におけるエンバクの有効利用技術を確立する。大和マナでエンバクわらを敷き込み播種することにより対照の稲わらに比べ被害が半減以下に抑えられた。2.中山間における大和野菜の品目拡大と生産技術の開発 1)こだわり野菜の品目拡大:高糖度ホウレンソウの生産安定技術を確立する。現地実証ほでのべと病(R1~7)抵抗性品種の糖度・収量について調査する。ヴィジョンは、アップライトに比べて早播きが必要だが、12月中旬頃から10%以上に糖度が上昇し、収量は高かった。他のべと病(R1~7)抵抗性品種として、キャピタル、グリーンホープを選定した。、2)軟弱野菜の効率的な土壌消毒法:薬剤による効果的な土壌消毒方法を検討する。土壌燻蒸時の被覆資材の簡易な固定方法を開発して省力効果について調査する。簡易に設置できる水まくらを考案試作して試用したところ、従来の25%の時間で作業が可能であった。
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