農業に有用な生物多様性の指標及び評価手法の開発

課題名 農業に有用な生物多様性の指標及び評価手法の開発
研究機関名 奈良県農業総合センター
研究分担 虫害防除
研究期間 新(H20)~(H21)
年度 2008
摘要 [目的]農業が自然循環機能に及ぼす影響については、これまで定量的な評価が行われていない。そこで、農薬などの管理方法が異なるネギ栽培において、害虫や天敵、その他の生物種の発生動態を比較し、農薬散布や除草などの圃場管理方法の影響を受けやすい生物種を明らかにすることで、環境保全型管理圃場において特徴的に現れる指標生物種を探索・発見する。(1)農薬散布回数の違いによる生物相の相違を調査する。無農薬管理、環境保全型管理、慣行管理3水準における発生種、時期、量を調査する。農業総合センター内ではヒメオオメカメムシ、カブリダニ類は無処理区で最も多く、減農薬区、慣行区の順となった。(2)現地圃場での生物相の相違を調査する。環境保全型管理、慣行管理における発生種、時期、量を調査する。現地圃場のスウィーピング調査で捕食寄生蜂を47種、クモ類10種、ヒラタアブ類6種を捕獲した。種別に見るとHalticoptera circulus、Pnigalio katonisとDiglyphus crassinervis、Paracentrobia sp.が慣行よりも減農薬で多かった。十分な面積の圃場ではトガリアシナガグモ、ドヨウオニグモが農薬散布の影響を受けやすいと考えられた。ピットホールトラップではオサムシ科昆虫27種、クモ類23種を捕獲した。種別には、キイロチビゴモクムシ、アトワアオゴミムシ、オオアトボシアオゴミムシ、ミイデラゴミムシ、キクヅキコモリグモ、セスジアカムネグモ、ノコギリヒザグモは減農薬で慣行より多い傾向にあった。(3)雑草管理の違いによる生物相の相違を調査する。圃場周辺雑草の放任、刈り払い、除草剤による発生種、時期、量を調査する。インゲントラップの結果から、カブリダニ類が雑草管理の影響を受けやすい種と考えられた。
カテゴリ 病害虫 害虫 カメムシ きく 雑草 除草 除草剤 ねぎ 農薬 圃場管理

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