課題名 |
全面被覆ネット使用時の露地キク栽培条件におけるアブラムシ防除法の開発 |
研究機関名 |
奈良県農業総合センター
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研究分担 |
虫害防除
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研究期間 |
新(H20)~(H22) |
年度 |
2008 |
摘要 |
本センターで開発した簡易ネット被覆法を導入したキク栽培では、ネットを通過できる微小害虫、特にアブラムシによる被害が発生する。そこで、近畿中国四国農研センターで作出した遺伝的に飛ばないナミテントウを活用したアブラムシ防除法を開発する。(1)キクに発生したアブラムシに対する飛ばないテントウムシの捕食能力を確認する。露地ネット被覆下、放飼区、無処理区の定着性、捕食量について調査した。センター内のネット被覆栽培のキクでのキクヒメヒゲナガアブラムシ(高密度発生)に対し、飛翔できないナミテントウの2回放飼によりアブラムシ密度を抑制できた。しかし、寄生株率はあまり低下しなかった。奈良県平群町福貴の圃場では、キクヒメヒゲナガアブラムシに対して高い密度抑制効果を発揮したが、三里のワタアブラムシに対する効果は判然としなかった。(2)飛ばないナミテントウへの影響が低い他の害虫防除法を開発する。マルチ下灌水チューブによる灌注処理区、散布区、無処理区におけるテントウムシ死亡率、アザミウマ等虫数、薬害について調査を行う。平群町福貴圃場(8月)でのキイロハナアザミウマに対し、クロチアニジン水溶剤、チアメトキサム水溶剤灌注処理の効果を確認した。
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カテゴリ |
害虫
きく
栽培条件
微小害虫
防除
わた
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