課題名 |
環境に配慮した小規模移動放牧における繁殖和牛の飼養管理技術、「地目,植生,放牧期別の養分摂取量と牧養力の解明」 |
研究機関名 |
広島県立総合技術研究所畜産技術センター
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研究分担 |
飼養技術研究部
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研究期間 |
継H18~21 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:中国地方の中山間地域では,耕作放棄地対策の一環として繁殖和牛の小規模移動放牧が拡大してきている。しかし,様々な条件下での牧養力については明らかとなっていないため,県内の放牧地において地目,植生,放牧期別での牛の栄養摂取量,牧養力,放牧日数の指針を作成する。、成果:(ア) 放牧3年目、a 三次市試験地、 放牧初年度にイタリアンライグラス,ヒエが優先していたが,3年目にはシロクローバー,ヒエが優先する草地となった。3年目の乾物収量は658kg/10aであり,初年度(694kg/10a)から大きな変化はみられなかった。、b東広島市I試験地、 放牧初年度にススキ,クズが優先していたが,3年目にはチガヤとセイタカアワダチソウが優先する草地となった。3年目の乾物収量は225kg/10aで,初年度(346kg/10a)の65%まで減少した。、c神石高原町試験地、 放牧初年度にヨモギ,ススキが優先し,3年目の優先草種もヨモギ,ススキであり,放牧地全体の植生に大きな変化は見られなかった。3年目の乾物収量は270kg/10aで,初年度(594kg/10a)から45%まで減少した。、(イ) 放牧牛の採食行動、 放牧牛3頭の採食行動,乾物現存量,体重を入牧から現存量が0kg/10aになった退牧まで調査した。昼間はほぼ採食し続けており明確な不採食時間帯はなかった。ただし,現存量が0kg/10aに近づくと放牧牛間(2頭放牧)の距離が徐々に遠くなることが観測され,この距離で退牧適期を判定できる可能性が示唆された。、
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カテゴリ |
イタリアンライグラス
きく
飼育技術
中山間地域
繁殖性改善
ひえ
よもぎ
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