北空知地域における直播稲作および露地野菜作の実証と産地化方策の提示(水稲直播栽培の実証研究)

課題名 北空知地域における直播稲作および露地野菜作の実証と産地化方策の提示(水稲直播栽培の実証研究)
研究機関名 北海道立上川農業試験場
研究分担 栽培環境科
研究期間 継H19?23
年度 2009
摘要 目的:深川市内の現地圃場において、現行の乾田直播およひ?湛水直播の作業体系による新品種「ほしまる」を用いた直播栽培を行い、生育・収量を調査する。、計画:深川市内7圃場、調査項目:苗立ち調査、生育調査、収量調査、玄米品質調査、成果: 播種後の気象は気温が平年値よりやや高めに推移したことから出芽は順調に進み、地域全体としても苗立ちは前年より良好であった。現地圃場調査の苗立ち本数は圃場平均で117~241本/m2の範囲であった。圃場Cは圃場の均平不足による落水不良により苗立ち本数が少なかった。幼穂形成期の茎数は360~872本/m2と圃場による差が大きかった。圃場DとEでは分げつ初期より葉の退色が認められたことから、窒素追肥を実施した。穂数は521~839本/m2であった。追肥を行った圃場DとEでは600本以上の穂数を確保したが、一穂籾数が30粒以下と少なかった。圃場Fではシハロホップブチル剤(6月2日散布)のみの散布となったため、後発生したノビエによる雑草害によりイネの生育が劣った。本年度は出穂期が遅く、開花期以降の登熟期間が低温で推移したことから登熟は遅れた。収量は307~536kg/10aと過年度と比べ明らかに低収であった。登熟歩合はいずれの圃場でも80%以下であり、全ての圃場で未熟粒が多く良質粒率は低かった。タンパク質含有率は6.8~7.3%であり、前年とは異なり低収圃場の方が高い傾向にあった。低収については、窒素不足により生育不良と登熟期の低温による登熟不良が大きく影響したことがあげられる。特に幼穂形成期の窒素吸収量は収量との関係が強く、土壌中のアンモニア態窒素濃度とも正の相関関係が認められた。本年度の移植栽培では不稔が多発したが、直播ではその影響は認められなかった。湛水直播栽培における収量が移植栽培の5%減を確保した例は1圃場のみであった。以上のことから、本年は冷害による低収年の事例であるが、播種時の圃場条件や落水管理など作業技術の向上により、苗立ちは安定してきたと考えられる。しかし一部の圃場では初期生育不良による低収が認められたことから、施肥方法や落水出芽時の水管理について、さらに検討が必要である。、
カテゴリ 病害虫 乾田直播 雑草 直播栽培 新品種 水稲 施肥 凍害 播種 水管理

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