道北・草地酪農における放牧期とうもろこしサイレージ給与技術の実証

課題名 道北・草地酪農における放牧期とうもろこしサイレージ給与技術の実証
研究機関名 北海道立上川農業試験場
研究分担 天北支場
研究期間 完H19~21
年度 2009
摘要 試験目的:高蛋白質の放牧草を有効に利用するためには、エネルギー不足を補うとうもろこしサイレージの給与が効果的である。本試験では流通とうもろこしロールベールサイレージ(CS)を用い、放牧期における併給・利用が、乳牛の栄養バランスの保持に及ぼす効果を実証し、給与モデルを作成する。、試験結果:a)実証農家におけるMUN濃度の平均値は12~18mg/dlで、給与前・中・後とも秋>夏>春の順で高い。放牧期にCSを給与すると、TDN/CP比が高くなることが一因となり、放牧草の採食量が落ちずにバルク乳のMUN濃度が低下し、特にMUN濃度が高まる夏と秋では基準値12~16mg/dlにおさめる効果が大きい。なお、乳蛋白質率は3.1~3.4%の範囲で基準値を満たす。、 b)管内のバルク乳におけるMUN濃度と乳蛋白質率は、放牧依存の割合が高い昼夜放牧農家で大きく変動し、特にMUN濃度では基準値を上回る場合もある。両成分の変動には時期的差があることから、CSなどの併給飼料給与による栄養改善対策は7月中旬~9月上旬と9月中旬~10月下旬に区分して給与することが必要と考えられる。、 d)CS給与の導入農家では放牧期のMUN濃度を低下させ、乳蛋白質率と出荷乳量を高める効果が認められる。放牧期の栄養バランスを改善した飼料設計では、CS給与により濃厚飼料と牧草サイレージの給与量を減らすことができるため、飼料費の節減が期待できる。、 e)夏と秋の放牧期における栄養バランス適正化のため、1日1頭当たり乳量27kg、総乾物摂取量19kg、CS乾物給与量2.4kg条件下での飼料給与モデルを示した。
カテゴリ 出荷調整 飼料設計 とうもろこし 乳牛

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