課題名 |
水稲乾田直播栽培技術の確立 |
研究機関名 |
宮城県古川農業試験場
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研究分担 |
水田利用部
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研究期間 |
完H19~21 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:湛水直播栽培が定着する中,大規模農家,生産組織では,代かきや過酸化カルシウムの粉衣等を省くことができる,より省力的な乾田直播の栽培法が求められているため,湛水直播栽培に比べ,より一層の省力・低コスト化を図れる乾田直播栽培技術を確立する。、成果:1)広畝成形播種方式による作業体系では,チェーンケース側の耕耘爪配置を換えた逆転ロータリに播種機を装着し,往復作業することで広畝と溝を成形しながら同時に播種することができた。畝間通水,播種深及び種子消毒による苗立ちの安定化では,畝間通水すると出芽揃日は早くなるとともに苗立率は高くなり,ばらつきも小さくなった。4月上旬から5月中旬までの播種であれば,苗立率及びm2当たり苗立本数はあまり変わらなかった。播種深が約2~3cmを外れると苗立率は低下した。浸種のみの苗立ち率はやや低下した。、2)収量,品質の確保できる施肥法では,肥効調節型肥料の利用が有効であり,施肥法は接触施肥と全層施肥には明確な差は認められなかった。肥効調節型肥料(100日溶出タイプリニア型)の利用で,安定した収量,収量構成要素及び品質が得られた。効率的に雑草を抑える除草体系では,除草体系は乾田時(全面湛水の3~4日前頃・ヒエ5葉期前に限る)に選択性の茎葉処理剤を散布し,3~4日間経過後,全面湛水し,減水深が落ち着き次第,土壌処理剤を散布することで雑草は抑えることができた。現地試験では,大豆後復元田における実証圃場(8圃場)の販売収量は,平均524(499~572)kg/10aと安定していた。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
乾田直播
栽培技術
雑草
直播栽培
種子消毒
除草
水稲
施肥
低コスト
土壌処理
播種
ひえ
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