課題名 | 稲作地帯別好適生育型策定と安定多収機作の解明技術の確立 |
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研究機関名 |
宮城県古川農業試験場 |
研究分担 |
土壌肥料部 |
研究期間 | 継S63~ |
年度 | 2009 |
摘要 | 目的:稲作地帯・地域ごとのほ場の生育,窒素養分吸収データの分析結果から,稲体の栄養状態を解析し,対応技術を策定し,「宮城県稲作情報」等で直ちに普及現場に伝達して適正栽培管理の基礎資料として活用する。また,経年の蓄積デ-タから稲作地帯別の生育・養分吸収の特徴を解析し,好適生育型の策定や簡易にできる生育・栄養診断技術の確立を目指す。、成果:乾土効果の影響は小さく,土壌窒素発現量は平年並み~やや多かった。施肥窒素の消失は5/1移植で早く,5/10移植で遅かった。作況試験ほでは,下層土由来の窒素吸収量が昨年度より小さかった。現地においても基肥窒素1g/m2当たり籾数が1.4千粒/m2程度増加することが確認でき,籾数をベースとした施肥設計への利用が可能と考えられた。、 乾物重・窒素吸収量ともに6月末までは平年より少なめで,7月に入ってから一気に増加した。葉色は6/10時点では低めであったが,7/10頃にかけては期待値並みに推移した。10日以降は窒素吸収量の増加により減数分裂期にかけて一気に低下したが,下旬以降の寡照により穂揃期には,再び期待値並みとなった。m2当たり籾数と窒素吸収量からみると,幼穂形成期の窒素吸収量が5g/m2以上であれば,ひとめぼれの適正籾数28千粒/m2がおおむね確保できるものと推察された。 |
カテゴリ | 肥料 栄養診断 栽培技術 施肥 |