課題名 |
野菜等におけるPOPsのリスク低減技術の開発 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
生産環境部
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研究期間 |
新H20~H24 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:土壌中に残留するPOPsによる農産物の汚染を防止・低減し、基準値を超過した農産物の出荷等を未然に防止するには、吸収抑制技術や汚染土壌の修復技術などの汚染低下技術の開発する必要がある。、成果:(1)火山灰土壌におけるドリン汚染土壌の推定技術の検証、 試験ほ場における結果から、各品種とも水-MeOH抽出がアセトン抽出よりもキュウリ果実中ディルドリン濃度との高い相関がみられた。台木品種Tは他の品種よりもディルドリン低吸収品種であることがわかった。、(2)火山灰土壌におけるドリン吸収に及ぼす環境要因の影響、いずれの品種も定植21日後の第五葉中ディルドリン濃度5μgkg-1を下回ればキュウリ果実中ディルドリン濃度を国の定めた残留基準値(20μgkg-1)以下に抑制できることがわかった。活性炭を投入した場合、この傾向は顕著に示された。、(3)火山灰土壌におけるドリンのファイトレメディエーション技術の検証、低濃度の褐色森林土では活性炭の投入量が増加してもキュウリ果実中ディルドリン濃度の低減率は低下しなかった。それ以外では活性炭の投入量が増加するほど果実中ディルドリン濃度の低減率が低下した。これは土壌中ディルドリン濃度が低濃度であるため、低減効果が低かったものと思われる。、(4)火山灰土壌における活性炭を利用したキュウリのドリン吸収抑制技術の検証、台木品種Tはディルドリン低吸収品種と報告されている台木品種Yと比べ低吸収の品種であることがわかり、さらにこの試験ほ場では活性炭を施用しなくても国の定めた残留基準値(20μgkg-1)を下回った。ディルドリン吸収低減率は台木品種S, Hでやや劣るが、ディルドリン低吸収台木品種であるT, Yで高いディルドリン吸収抑制効果がみられた。
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カテゴリ |
きゅうり
栽培技術
出荷調整
台木
品種
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