課題名 |
黒毛和種繁殖雌牛群のデータベース化による最適交配システムの開発 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
畜産研究所
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研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:銘柄「福島牛」の確立に向け、肉用牛、特に改良の基礎となる繁殖雌牛群の産肉・種牛能力の改良が求められている。育種価の活用によって効率的な改良が期待できることから、県内繁殖雌牛群の産肉・種牛能力の遺伝的能力について評価法などを検討するとともに、育種価情報や血統をデータベース化した最適交配システムを開発し、交配支援・指導による一層の改良を推進する。、成果:、(1)繁殖能力を評価する指標として産時月齢を取り上げ、アニマルモデルにより分析した結果、各産時月齢の遺伝率は、0.139から0.500の範囲で推定され、3産次月齢での評価が可能であることがわかった。、(2)また、哺育能力を評価する指標として子牛出荷体重を取り上げ、アニマルモデルにより分析した結果、直接遺伝効果及び母性遺伝効果の遺伝率は、0.356及び0.079と推定された。同じ種牛性の中でも3産次月齢と母性遺伝効果の間には相関はなく、それぞれ別形質として扱う必要があると思われる。、(3)県内の子牛市場および枝肉出荷約20万件の成績を用いて、県内雌牛牛群の系統構成、系統始祖牛の遺伝的寄与率、利用精液の系統構成等に関して分析を行った。県内の牛群は今後も主要3系統が同程度の割合で維持されるものと予測され、これに沿った種雄牛造成が必要と考えられた。
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カテゴリ |
育種
出荷調整
データベース
肉牛
繁殖性改善
評価法
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