粗飼料多給による日本型家畜飼養技術の確立(稲発酵粗飼料、稲わら等自給粗飼料と地域資源を活用した発酵TMR調製・給与技術の開発)

課題名 粗飼料多給による日本型家畜飼養技術の確立(稲発酵粗飼料、稲わら等自給粗飼料と地域資源を活用した発酵TMR調製・給与技術の開発)
研究機関名 新潟県農業総合研究所畜産研究センター
研究分担 酪農肉牛
研究期間 完18~21
年度 2009
摘要  新たな「食料・農業・農村基本計画」の中で新たな食料自給率目標が設定され、その向上に取り組むことが農政の最重要課題に位置付けられている。畜産分野では、飼料自給率を24%(H15)から35%(H22)に高めることが目標として設定されている。この目標を達成するためには、水田において稲発酵粗飼料をはじめとする飼料作物の生産拡大と併せて、利用率の低い稲ワラの有効活用、食品製造副産物等の活用が不可欠となる。そこで、地域で生産される稲発酵粗飼料、稲ワラおよび食品製造副産物等を積極的に活用した給与メニューを検討し、広域流通を想定した発酵TMRの調製法およびその給与技術を開発する。 ◎ 酵素、添加物等利用により生産した稲ワラおよび稲発酵粗飼料の飼料特性を評価、 アミノ母液を添加した生稲ワラを発酵させた後、自給粗飼料の一部を代替した発酵TMRを調製し、乳牛を用いた消化試験を実施したところ、同等のエネルギー価であった。、◎ 発酵TMR調製法の検討および飼料特性評価、 発酵TMRは未発酵のTMRに比べてエネルギー価の低下はない。また、稲発酵粗飼料を主原料とした発酵TMRおよび稲わら混合発酵TMRのエネルギー価は流通乾草を主原料とする発酵TMRと同等であった。、◎ 発酵TMRの給与が乳生産に及ぼす影響、 イネ発酵TMRの乳量はフレッシュTMRに比べ増加する傾向にあるが、乾物摂取量および乳成分率では差はなかった。また、イネ発酵TMRの乾物摂取量および乳生産は流通乾草を主な原料とする発酵TMRと同等で、ルーメン内発酵や血液性状の異常は認められなかった。◎研究期間を通じての成果の要約 、稲発酵粗飼料を主な粗飼料源とする発酵TMRの有用性を提示することができたと考えられる。、 また、飼料用米の加工処理と栄養価の関係を明らかにするとともに、とうもろこし等の代替に加工処理した飼料米を泌乳牛へ給与しても同等の生産が期待できることを示した。
カテゴリ 加工 飼料用米 飼料作物 水田 生産拡大 とうもろこし 乳牛

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