課題名 |
ウメの早期成園化と果実特性に応じた加工技術の確立 |
研究機関名 |
福井県園芸試験場
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研究分担 |
ウメ
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研究期間 |
完H18~21 |
年度 |
2009 |
摘要 |
・開花、結実、収量、5年間の‘福太夫’の開花始期は2/10~3/10、平均は2/27であった。開花盛期は2/28~3/26、平均は3/14であった。開花期は‘紅サシ’とほぼ同時期であり、開花盛期は‘新平太夫’よりもやや早かった。5年間の不完全花発生率は12.3~37.7%で‘紅サシ’、‘新平太夫’よりやや低かった。結実率は48.0~76.1%と高く、他の2品種よりも高かった。胚固化期は各年とも、‘新平太夫’、‘紅サシ’より早い。‘福太夫’の収量は5年間累積で‘新平太夫’、‘紅サシ’より高く、平均収量は229kg/樹、‘新平太夫’では195kg/樹、‘紅サシ’では104kg/樹であった。、・せん定方法の比較、側枝の更新を行わず、側枝上の結果枝を間引く「側枝温存せん定」より、側枝の更新期間を短くして骨格枝上に配置した上向きの結果枝を多く利用する「側枝更新せん定」で、収穫果は大きくなった。2007~09年のL級以上の割合は側枝更新せん定区では64.2、94.3、50.7%であり、側枝温存せん定区では46.4、91.5、6.5%であった。、・収穫時期と白干梅品質、‘福太夫’の白干梅用の収穫適期は胚固化完了期からの平均気温の積算値と平均果重により判断できる。収穫開始期は胚固化完了期からの平均気温の積算値が350以上で平均果実重が20g以上であった。手もぎ、ネット収穫とも高品質の白干梅が生産できた。、・自然落下時期、果実の落下は‘福太夫’は積算値400~610でほぼ終了した。‘紅サシ’は積算値270以前から始まり、680で終了しなかった。‘新平太夫’は積算値540~915まで継続し、‘福太夫’と‘新平太夫’のネット収穫期は重複は短期間であった。、・高接ぎ更新方法、ウメ成木における「福太夫」への高接ぎ更新時期は3月が優れる。パイプ棚の設置のもとで樹冠更新率は一挙更新区で優れ、接木3年目には161%となり、元の樹冠面積を超え5年目には203%と大きく樹冠は拡大した。他の区においても81~115%に拡大し、5年間でほぼ更新前の樹冠面積に回復した。収量は高接ぎ口数が多いほど早期から高くなった。高接ぎ更新5年目には90kg/樹の収量が確保できた。、
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カテゴリ |
うめ
加工
早期成園化
高接ぎ
品種
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