課題名 |
環境にやさしい減農薬キク栽培技術の開発 |
研究機関名 |
福井県園芸試験場
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研究分担 |
花き
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研究期間 |
完19~21 |
年度 |
2009 |
摘要 |
・温湯処理による防除、採穂したキク挿し穂に温湯処理を行うことで、両品種ともに白さび病の罹病程度は軽減されたが、完全な撲滅はできなかった。活着した挿し芽苗に35℃3日間の恒温処理を行うことで、白さび病罹病株は見られなくなった。また、白さび病の冬胞子堆が形成された苗に温度処理を行った場合、病斑が壊死し陥没した。、・農薬感受性検定、大野市産オオタバコガの累代飼育系統を用いた農薬感受性検定では、アファーム乳剤は極微量の摂食で、12個体中10個体が死亡した。オルトラン水和剤は、薬剤を滴下した人工飼料を1.55g摂食したにも関わらず、死亡個体は少なかった。BT剤であるエスマルクDFも同様な傾向を示した。コテツフロアブルは、アファーム乳剤ほど顕著ではなかったが、死亡幼虫が過半を示した。、・LEDの利用、LEDを利用した人工照明下でのオオタバコガ幼虫の生存数は、黄LEDが高く、幼虫期間は37~40日、蛹期間が41~42日と、幼虫期間が短い短日期の発育と似た傾向を示した。白LEDは、幼虫期間が42~51日、蛹期間が47~49日と、羽化までに要する日数がやや長い傾向を示した。羽化個体数は、いずれの区も低かったが、黄LEDが雌雄あわせて17匹で49%の幼虫が羽化した。成虫の大きさは、黄LED区が体長17.2~17.3mmとやや大きかった。、・カスミカメムシ類対照の防除、カスミカメムシ類対照の防除を目的に、春植え盆ギクに、5月23日~6月23日の範囲で農薬散布を行った場合、‘翁丸’、‘さやか’の心止まり株率が低い傾向がみられた。使用する薬剤はMEP剤他登録されている多くの剤で効果が認められた。ただし、開花が早い品種の効果がやや劣ったため、開花時期に合わせ早期防除が必要とも考えられる。 、
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カテゴリ |
病害虫
温度処理
カメムシ
きく
栽培技術
農薬
品種
防除
薬剤
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