(2)牛ふん堆肥の施用 限界量の把握

課題名 (2)牛ふん堆肥の施用 限界量の把握
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 生理加工科
研究期間 継(H18)~(H22)、継(H18)~(H22)
年度 2009
摘要 ア ライシメーター試験、 ピオーネにおいて浸透水中の硝酸濃度は植栽状態では年間をとおして1mg/L以下と低く推移した。無植栽の各処理区では硝酸濃度は概ね30mg/L以上の高濃度を示した。この差が樹によって吸収された窒素量と考えられた。また、施肥4年目の土壌分析結果では堆肥の施用量が多くなるほど交換性カリ含量をはじめ、各成分がやや高くなる傾向があった。果実品質糖度、着色ともに堆肥1t区が最も優れていた。収量では、堆肥0t区は少ない傾向があった。樹体生育量は、堆肥施用量が低く、LP70の施用量が大きい区程良好であった。樹体各部位のδ15N値の違いを調査した結果、全体的に堆肥の施用量が多いほどδ15N値が高い傾向にあった。、以上のことから、有機物の分解に関連する施用量の影響が明確になってきた。今後も施用試験を行い、連用による影響を検討する。 イ 有機物連用試験、 白鳳において鶏ふん、牛ふんの連用試験を行った。鶏ふん、牛ふん堆肥を施用した試験区はややpHが高く、可給態リン酸が多い傾向があった。また、牛ふん堆肥区では、交換性カリやマグネシウムの含有率が高かった。 有機物を連年施用しても生産上問題はみられなかったが牛ふん堆肥区では樹勢や収量がやや劣る傾向がみられた。鶏ふん区は果実品質、樹体生育ともに良好であった。土壌物理性は深さ0~10cmでは牛ふん堆肥区で固相率が50%、容積比重が1.36と他処理区にくらべて低く、堆肥施用の影響と考えられた。落葉により全葉の30~70%が土壌に還元され、土壌に付加される炭素量は31~46kg/10a、窒素量は1.6~1.8kg/10aであった。落葉による土壌還元量は草生栽培時に草からの還元量の20%以下と低かった。
カテゴリ 施肥 ぶどう

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