課題名 |
地球温暖化に伴う高温登熟による米の品質低下発生メカニズムの解明 |
研究機関名 |
京都府農林水産技術センター生物資源研究センター
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研究分担 |
基礎研究
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研究期間 |
完H19~21 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:高温登熟による米の品質低下の原因について、遺伝子およびタンパク質レベルの解析はほとんど進んでいない。そこで、高温登熟により影響を受ける遺伝子群の発現解析を行い、貯蔵物質の量と質を制御する機構を明らかにする。、内容:登熟種子におけるマイクロアレイ解析の結果、高温処理区のデンプン性胚乳では、貯蔵タンパク質や分子シャペロンの遺伝子発現量が顕著に影響を受けていた。、また、高温処理区および未処理区の「コシヒカリ」完熟種子を採取し、乳白発生粒(白濁粒)の白濁発生部位、未発生粒(整粒)の白濁発生相当部位についてタンパク質の定量解析を行った。その結果、高温処理区の乳白発生粒(白濁部)において、13 kDaプロラミンのバンドが顕著に減少していた。次に、乳白発生粒(白濁粒)の蛍光免疫組織観察を行ったところ、白濁発生部位のデンプン粒は複粒構造を形成せず、単粒化していることが判った。また、プロラミンが蓄積するタンパク質顆粒(PB-I)は乳白発生粒の外周部で小型化していることが明らかになった。
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カテゴリ |
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