課題名 | 「おかやま黒まめ」の枝豆生産拡大技術の確立 |
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研究機関名 |
岡山県農業総合センター農業試験場 |
研究分担 |
作物研 野菜花研 化学研 |
研究期間 | 継(H20~22年度) |
年度 | 2009 |
摘要 | 「目的」黒大豆の枝豆は安定した需要が見込めるが、手作業による収穫のため労力がかかり、面積拡大が困難である。そこで、収穫作業の機械化に適し、付加価値の高い枝豆生産ができる栽培技術を確立する。交雑育種法により早期収穫可能な新品種やダイズモザイクウイルス(SMV)抵抗性を持つ新品種の育成を行う。また、黒大豆の枝豆の収穫期間は10月中旬頃の10日間程度に限られていることから、収穫期間の拡大技術について検討する。、「結果」収量を確保しながら枝豆ハーベスタ収穫に適合した草型にするためには、7月中旬に2.8~4.6株/m2程度の栽植密度で播種して通常栽培を行うか、4.6株/m2程度の栽植密度で播種して第1葉展開始めに子葉節を切除する方法がよい。しかし、枝豆ハーベスタで収穫した場合、手収穫に比べ傷莢の発生が多くなり、健全莢収量が減少するため、今後更に検討が必要であった。、枝豆用早生系統の育成するため、早熟で草型が小さい「五葉黒」及びSMV抵抗性を持った「玉大黒」を「岡山系統1号」と人工交配した結果、「岡山系統1号」×「五葉黒」で34粒、「五葉黒」×「岡山系統1号」で109粒、「岡山系統1号」×「玉大黒」で65粒の種子を得た。、黒大豆枝豆を抑制栽培するために必要な最小限の照度は6~63lxの照度で11~14日、1~5lxの照度で4~8日程度開花期を遅らせることができ、電照には6lx以上の照度が必要と考えられた。遅播き長日処理すると、節数が多くなり、開花期及び収穫期は無処理に比べて遅くなるが、収量はやや少なかく、食味は良かったが、莢は小さかった。開花後の日長は莢長及び成熟日数に影響し、開花後に約1か月15~16時間日長にすることで、慣行に比べて約1か月遅く枝豆を収穫でき、収量は1,170~1,490kg/10aであり、電照に必要な年間経費は約45千円/10aであった。、 |
カテゴリ | 育種 機械化 栽培技術 新品種 生産拡大 大豆 抵抗性 播種 良食味 |