課題名 |
機能性を重視した有色大豆の選定と育成 |
研究機関名 |
岡山県農業総合センター農業試験場
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研究分担 |
作物研
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研究期間 |
継(H19~23年度) |
年度 |
2009 |
摘要 |
「目的」赤大豆、青大豆等の有色大豆について、機能性成分と食味関連成分、栽培特性を調べ、有望な品種・系統を絞り込むとともに高収量で高成分となる栽培法を明らかにする。、「結果」赤大豆13系統、青大豆、茶大豆、小粒黒大豆及び丹波系黒大豆の品種・系統別に、子実のイソフラボン含量は、青大豆と小粒黒大豆が多かった。アントシアニン含量は、小粒黒大豆の「勝央、奥津、川上、御津」の4系統が多かった。総ポリフェノール含量は、小粒黒大豆と青大豆が多く、小粒黒大豆では4系統、青大豆では、「青大豆(津山)、青肌豆、宮城青小」が多かった。赤大豆と茶大豆は品種・系統間で機能性成分に大差なかった。赤大豆13系統、青大豆9品種・系統、茶大豆3系統の子実の食味関連成分含量の調査結果は、タンパク質含量は、「宮城青小」が高く、特に6月播種は供試品種中最も高い46.8%を示した。脂質含量は、特徴ある品種・系統はみられなかったが、6月播種の「茶(鳥取)」が供試品種中最も高い20.1%を示した。全糖含量は、7月播種の「青大豆(津山)」が供試品種中最も高い25.2%を示した。以上から、機能性成分及び食味関連成分含量は赤大豆、茶大豆は品種間で大差なく、外観品質と収量から選抜を行うのがよい。青大豆、小粒黒大豆では品種間に差がなかったので、外観品質、収量性、栽培条件(播種期や栽植密度等)の違いを含めて総合的に選抜を行う必要がある。赤大豆5系統、青大豆4品種・系統、茶大豆1系統、白大豆1品種、小粒黒大豆4系統及び丹波系黒大豆6品種・系統の計21品種・系統を、6月19日と7月9日に転換畑に播種し、生育、収量及び子実の外観品質を調査した。その結果、赤大豆は、「美甘、哲多」で収量が比較的多かったが、収量、百粒重が低く、「新見」では裂皮が多く発生した。青大豆は、「青大豆(津山)、青肌豆」で収量が多く、「宮城青小」で少なかった。小粒黒大豆は、「川上、御津」で収量が多く、「奥津」で低かった。丹波黒大豆は、いずれの品種とも7月播種で収量、百粒重が低下した。子実の外観品質面では、総じて7月播種で裂皮粒、しわ粒の発生が減少する傾向であった。
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カテゴリ |
機能性
機能性成分
栽培条件
しわ粒
大豆
茶
播種
品種
良食味
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