(2)新機能シルクを利用した多様な生活用資材の開発

課題名 (2)新機能シルクを利用した多様な生活用資材の開発
課題番号 2010014993
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 (独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生活資材開発ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生活資材開発ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生活資材開発ユニット
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 1.遺伝的均一性が高い熱帯系中国種の大造と、広食性実用素材である日本種系統(日01号)を用い、染色体置換系統を作出するため、最大戻し交雑第8世代(BC8)まで進めた。2.生糸の光沢は、繊維に対する直角、平行どちらの測定方向も繊度が細くなるほど、良くなることが認められた。3.遺伝子組換えカイコの第1種使用のための生物多様性影響評価として、アレロパシーへの感受性が高いレタスを遺伝子組換えカイコ及び非組換えカイコの蚕糞液肥で水耕栽培し、2週間後にその発芽率を調査した。その結果、生重量、発芽率ともに組換え、非組換え間に顕著な差は認められなかった。4.細繊度繭「はくぎん」、太繊度繭「ありあけ」、普通繊度繭による織物のKES風合い値は、「はくぎん」がKOSHI、HARIの値が最も小さく、SHINAYAKASAの値が大きかった。官能検査の結果からも「はくぎん」織物は柔らかさ、光沢等の点で最も好感が得られた。5.昨年度作出されたオレンジ色蛍光繭は解じょが悪く繰糸不能であったが、本年度その選抜を進めたところ、繰糸可能な繭となり、その繭糸長は約800m、繭糸量約0.25g、繭糸繊度約2.8dであった。6.遺伝子組換え「はくぎん」繭の品種選抜を行い、繭糸繊度1.5d、解じょ率70%、繭糸長1,200mという、極細で比較的長糸長で解じょの良い品種「5×3」を作出した。7.繭糸による小口径人工血管用基材の作出に当たり、手術時に基材をカットする際に糸が解れにくいように加工する「繰返し微少往復組み機構」を開発した。8.多量の煮熟繭から繭糸を濡れた状態で引き上げた繭糸束を原料としたシルクわたを、従来のまわたに比べ低コストで製造する技術を開発した。シルク布団は非常に柔らかで温かく体にフィットするなどの特徴があり、市販されるに至った。
カテゴリ カイコ 加工 水耕栽培 低コスト 品種 レタス わた

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