純系を利用した新育種手法による国際競争力の高いリンドウの開発

課題名 純系を利用した新育種手法による国際競争力の高いリンドウの開発
課題番号 2010015463
研究機関名 (財)岩手生物工学研究センター
有限責任中間法人安代リンドウ開発
岩手県農業研究センター
(国)岩手大学
研究期間 2008-2010
年度 2010
摘要 (1)リンドウ54品種/系統を葯培養、未受精胚珠培養に供試した結果、8割以上の高効率で再生個体が得られ、1,000個体以上の再生個体が獲得された。特に、未受精胚珠培養は葯培養と比較し、汎用性の高い培養法として確立された。また、フローサイトメトリー(FCM)解析手法を迅速化し、再生個体の倍数性を測定した結果、約90%が半数体及び2倍体であることが示された。さらに、純系検定用マーカーを開発して解析を行った結果、2倍体のほとんどは倍加半数体である可能性が高く、純系候補が多数作出された。(2)純系Aki6PSを親とした各種交配組み合わせのF1系統について特性調査を実施した。圃場における2年間の調査においてAki6PS×自殖系統の交配集団では生育特性が非常に均一であることが確認された。特に、ササ白花系×Aki6PSの1系統は、揃いや特性が優れていたため詳細な形質調査を実施し、F1品種として品種登録出願を行った。また、ササリンドウの中には褐斑病抵抗性を示す系統が存在し、本形質は1遺伝子座として優性遺伝することを明らかにした。(3)リンドウの様々な系統を用いて花色及び耐寒性に関わる遺伝子を解析し、DNAマーカー化を行った。ピンク花色については、フラボノイド3′,5′水酸化酵素遺伝子(F3′5′H)の変異を同定し、交配実生集団F2を用いて実証試験を行った結果、実生段階において花色予測が可能であることが示された。新規エステラーゼ遺伝子(W14/15)の遺伝子型と耐寒性の相関関係を交配試験により明らかにし、耐寒性予測マーカーとしての有効性を確認した。 
カテゴリ 育種 耐寒性 DNAマーカー 抵抗性 品種 りんどう

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