課題名 | 省エネルギー高生産を目指したバラ株元加温技術の開発 |
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課題番号 | 2010015535 |
研究機関名 |
神奈川県 (独)農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター ネポン(株) 日本大学生物資源科学部 |
研究期間 | 2009-2011 |
年度 | 2010 |
摘要 | (1)株元加温による内生ホルモンの変化と出芽・伸長・花芽分化への影響と光合成や転流促進効果等について解明するために、内生ジベレリン(GA)とサイトカイニン(CK)のメタボロームマップの作成、CKとGAの動態および光合成特性の解明を行った。その結果、15種類のGAと7種類のCKを同定し、メタボロームマップを作成した。(2)最適な株元温度は、水温50℃ではバラが折り曲げ枝から枯死し、水温40℃は多少枯死する株や切り花長の低下がみられた。水温30℃では到花日数の短縮、切り花長の伸長、採花本数の増加がみられ効果的であった。また、パイプ2本で株元を挟み込む方法からパイプ1本のみ片側設置する方法に変えると、出芽位置はパイプ側に多くなる傾向がみられた。(3)省コストを図るため、小口径のパイプ(PE20)の放熱特性を、従来のパイプ(PE25)と比較した。同じ温度条件では、概ね表面積に比例して放熱量は約2割減となった。(4)現在試験中ではあるが、10月~1月までの総投入熱量は試験温室が309GJ、対照温室は361GJで15%の削減効果が得られた。採花本数は試験温室が5.2本/株、対照温室は3.6本/株で大幅に増加し、切り花重はほぼ同等であった。 |
カテゴリ | コスト 省エネ・低コスト化 ばら |