課題名 | 温暖化・高CO2環境がイネ生産過程に及ぼす複合的影響の解明と適応技術の探索 |
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課題番号 | 2009013170 |
研究機関名 |
独立行政法人農業環境技術研究所 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター 岐阜大学 国際イネ研究所 |
研究期間 | 2006-2009 |
年度 | 2009 |
摘要 | 大気CO2の増加と水・地温上昇がイネの生理に及ぼす影響を開放系水田条件で調べたところ、両処理ともに生育初期に大きな成長促進効果が現れた。生育とともにその効果は低下したが、穂数や一穂籾数の増加を通して約20%の増収した。ただし水温単独では有意な増収効果は認められなかった。CO2増加の影響が品種によって異なるかを調べたところ、大粒系で多収かつCO2応答が大きいことが分かった。チャンバ-実験で夜温上昇の影響を調べたところ、夜温は乾物生産は低下させなかったが、不稔を誘発させること、その発生温度は28~30℃程度と開花時の高温不稔とは大きく異なることが分かった。高温でも安定的な受粉を得るための形質として、葯の裂開長の大きさが重要な役割をはたすことを熱帯を含む水田条件で確認した。 |
カテゴリ | 受粉 水田 品種 |