電磁波殺菌とナノミストを用いた青果物の高鮮度輸送技術の開発

課題名 電磁波殺菌とナノミストを用いた青果物の高鮮度輸送技術の開発
課題番号 2009014094
研究機関名 九州大学
福岡県(農業総合試験場)
(株)前川製作所
(株)エミネット
全国農業協同組合連合会福岡県本部
研究期間 2007-2009
年度 2009
摘要 (1)四方向からの照射を可能としたコンベア式赤外線・紫外線殺菌装置を開発し、長時間の連続運転にも耐用可能であることを実証した。本装置は数種の果実表面の効果的な殺菌が可能であり、とくにイチジク果実については、表在微生物数を千分の1まで低下させた。品質については、過度の電磁波処理を施すとイチゴのヘタ枯れ、萎凋、モモ果実の果皮色変化が顕著となる場合もあったが、概して大きな品質低下は認めらなかった。(2)ナノミスト発生装置を設計製作するとともに、これを備え付けた海上輸送用ナノミストコンテナを開発した。当該コンテナは海上輸送にも耐用可能な堅牢なものであることを証明した。鮮度保持試験の結果、無加湿区と比較して鮮度保持効果が高いことを明らかにした。また、超音波加湿区と比較し、段ボール強度も高い値を維持し、当該コンテナを用いた大量輸送の可能性を示した。一方で、微生物増殖の抑制効果は認められなかった。(3)開発した20ftナノミストコンテナを用い、福岡-香港間で青果物輸送試験を実施した。航空便と比較すると、輸送期間が9日長いにも関わらず、顕著な鮮度低下は認められなかった。ナノミスト発生装置の小型化、冷凍機との一体化、さらに40ftコンテナへの拡張については今後に課題を残したが、海上コンテナ輸送による日本産青果物の高鮮度大量輸送の可能性が示された。(4)福岡県産青果物のアジア諸国における市場ポジショニング、製品コンセプト、マーケティング目標のあり方を明らかにした。また、輸出先進国である韓国の輸出促進システムについて調査した。航空輸送、海上輸送(リーファーコンテナ、ナノミストコンテナ)による輸出青果物の消費者味覚調査を行うとともに、航空輸送と海上輸送のコストを比較した。
カテゴリ いちご いちじく コスト もも 輸出 輸送

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