道内カラマツ資源の循環利用促進のための林業システムの開発

課題名 道内カラマツ資源の循環利用促進のための林業システムの開発
課題番号 2009014108
研究機関名 (独)森林総合研究所
北海道(林業試験場)
北海道(林産試験場)
研究期間 2007-2010
年度 2009
摘要 (1)多様な施業タイプにおいて収穫予測が可能なシステム収穫表および施業コストが評価可能なシステムを確立した。これまでに実施した間伐試験地2箇所の材質データを精査し、林分成長、素材生産量、施業コストと材質の関係を把握した。(2)本年度までの研究結果から、建築用材に適した家系を選抜することができた。また、クローンの材質に関しては、環境との交互作用が少ないことが分かり、選抜家系を全道に普及できると考えられた。(3)間伐試験地の原木を用いたラミナ製材試験の結果から、材の強度性能を確保するためには適度な間伐が有効であることを示した。製材工場等の生産現場でも実施が容易な、簡略化したヤング係数測定方法による強度選別の効果を示した。応力波伝搬速度、ピロディン貫入量、樹皮厚、年輪数を因子としたいくつかのヤング率推定式について、各評価法の精度、樹体に対する損傷、測定時間および現場での普及を考慮し、調査目的に応じた材質評価法を提示することができた。(4)カラマツのシステム収穫表への統合を目指し、施業が材質に与える影響をモデル化するとともに、検定林で選抜予定家系の成長パラメータを明らかにした。カラマツ材の各用途における要求性能や利用適性、流通量等を把握し、強度、径級等を指標とした効率的な利用モデルを提示した。また、施業タイプ別作業収支を試算し、持続的カラマツ林経営の成立条件を提示した。
カテゴリ 経営管理 コスト 収穫予測 評価法

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