超低燃費航行を実現するハイドロゲルを用いた船底塗料の開発

課題名 超低燃費航行を実現するハイドロゲルを用いた船底塗料の開発
課題番号 2009014181
研究機関名 (国)奈良女子大学
エステン化学研究所
(財)大地みらい基金
(財)電力中央研究所
(国)東京農工大学
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 (1)「ハイドロゲル塗膜の合成」への原料供給が滞らないように配慮しつつ,船底塗料としてより低い摩擦抵抗性と優れた耐水物性に着目し,これらを示すハイドロゲル素材の探索研究を進めている。初年度において,期待される省エネルギー効果を示す低摩擦抵抗性ハイドロゲル塗膜であり,かつ,実海域での防汚効果などを評価するに十分な耐水物性を持つハイドロゲル塗膜を作成できるゲル素材の開発に成功したが,市販の船底塗料に匹敵する防汚性能をもつ塗膜は得られなかった。本年度は,防汚性能の改良を重点項目として新たに担当機関を追加して研究開発を進めている。その結果,作成されたハイドロゲル塗膜には,実海域における浸漬実験において,明らかな防汚効果が確認できた例もフィードバックされ始めている。(2)ハイドロゲル塗膜の合成,物性評価,省エネルギー効果の検討を行うと共に,寒冷海域と温暖海域においてハイドロゲル塗膜の耐水性能や防汚性能などの実用性試験を行っている。また,研究成果を普及に移すための準備として,現状調査や市場調査(を行い漁船等の専門家のアドバイスを取り入れて研究開発を進めている。よい状態のハイドロゲル塗膜を得るための条件を検討しつつ,ほぼ月2回のペースで,各回10種のハイドロゲル塗膜サンプルを各種評価・試験用に供給している。今年度は情報共有の効率化のため,ハイドロゲル塗膜の物性評価ならびに実用性試験の結果を,できるだけ総合的に,かつ,容易に比較できるような形にデータをまとめての検討を開始した。(3)次年度に実施予定の「ハイドロゲル船底塗料の実証評価」の前準備段階として,今年度(1年目)はプレゲルポリマー溶液の合成スケールを合成実験スケール(容量:約 0.5 l)からミニパイロットスケール(容量:約 5 l)へアップするとともに,次ステップの準備として顔料分散など船底塗料製品開発に係る技術情報を収集した。これまでの研究で,プレゲルポリマー溶液の合成スケールを合成実験スケールからミニパイロットスケールへアップできることを確認するとともに,ミニパイロットスケールの合成反応の終了点はトルク値(回転翼にかかる抵抗値:重合反応が進行し,プレゲルポリマー溶液の粘度が高くなると抵抗が大きくなる)から判断できる見通しが得られた。
カテゴリ 省エネ・低コスト化 抵抗性

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