ツバキの新機能活用技術及び高生産性ツバキ林育成技術の開発

課題名 ツバキの新機能活用技術及び高生産性ツバキ林育成技術の開発
課題番号 2009014188
研究機関名 長崎県
長崎県公立大学法人
(国)長崎大学
(財)新上五島町振興公社
(社)五島市観光協会
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 (1) 非加熱搾油ツバキ油のオレイン酸含有率を効率的に4%向上させるウィンタリング処理条件を明らかにした。非加熱搾油によりツバキ油の黄色味が弱くなることが分った。需要阻害要因である臭気成分のうち、ヘキサナールが加熱によって生成することが分かり、非加熱搾油によりヘキサナールを半減することに成功した。ツバキ油の試作品がヒトの皮膚に安全であり、生活の質の向上に貢献することが推察された。試供品や詰め替え用は販売促進上重要であることが分った。(2)ツバキ葉と茶葉との混合発酵茶の加工法は混合比1:9、揉捻時間20分、発酵時間0時間が最適であることが分った。ツバキの新葉及び硬葉を用いても同じ品質であることが分った。混合発酵茶にカテキン・プロシアニジン類が7.3%含まれることが分った。サポニンがツバキ混合発酵茶の味を特徴付けていることを確認した。混合発酵茶は、脂質代謝や糖代謝を改善する可能性のあることが分った。ヒトによる安全性試験を実施し、安全であることが確認された。製品形態はティーバッグが最も好まれることが分った。(3)ツバキ樹の断幹及び断幹しなかった木(断幹残存木)について樹冠の形成拡大状況と結実状況を調査し、樹冠は光条件が良好な環境で旺盛に拡大していることが分った。断幹の3試験区では、25%断幹区及び100%断幹区において、処理後4年で初めて結実が見られた。幹挿し試験を4回実施した。浸水・オーキシン処理木からは萌芽枝が発生した。また、平成21年度までに採集したヤブツバキの14地域613個体について、5つの変異情報を用いた遺伝子型出現頻度の地理的変異について評価した。五島地域の遺伝子型構成は、近接する長崎北部や長崎南部のそれらと異なることが明らかとなった。また、ツバキ油の生産地である五島地域と伊豆大島の遺伝子型構成は異なり、地域間差が認められた。
カテゴリ 加工 光条件

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