D 新規需要の獲得に向けた木質バイオマスの総合利用技術の開発

課題名 D 新規需要の獲得に向けた木質バイオマスの総合利用技術の開発
課題番号 2011017661
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 (独)森林総合研究所,研究コーディネータ
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 <研究内容>林地残材を効率良く収集・運搬するため、素材生産と同時に発生する末木等の林業バイオマスを破砕する機能を有するチッパー機能付きプロセッサ、林業バイオマスを圧縮する機能を搭載したバイオマス対応型フォワーダを開発するとともに、素材生産と連携したバイオマス収集・運搬システムを開発する。また、木質バイオマスをエネルギーやマテリアルとして利用する技術を適切に組み合わせた木質バイオマス有効活用モデルの策定・評価を進める。木質ペレットの高機能化を図るため、ペレット成型と熱処理を組み合わせて製造したハイパー木質ペレットの大量製造を行い、試作したペレットを市販の燃焼機器に適用する条件を明らかにする。また、林地残材の輸送コストの低減、前処理、糖化・発酵工程の最適化、及び副産リグニンからの両親媒性リグニンの製造法の改良によるコスト低減により、木質バイオエタノール生産コスト100円/Lを目指す。<成果の概要と活用>チッパー機能付きプロセッサとバイオマス対応型フォワーダの開発、各々の開発機械を用いたバイオマス収集・運搬システムの開発、岐阜県高山市でのバイオマス供給システムの開発、ガス化プラントの実証試験に基づいた木質バイオマス有効活用モデルのシナリオの提示、並びにヤナギの超短伐期栽培システムの開発に成功した。また、高熱量・高保管性「ハイパー木質ペレット」の大量製造及びそれを市販ストーブに適用した時の良好な性能を実証できた。さらに、木質バイオエタノールの生産コストについて、リグニンのマテリアル利用技術を併せてコスト試算することにより、目標の100円/Lが達成可能であることを示した。本重点課題で得られた成果を基に、バイオマス対応型フォワーダ、トドマツ精油抽出水が実用化されるとともに、ヤナギの栽培試験を共同実施している下川町が今年度の環境未来都市に認定された。
カテゴリ コスト 低コスト 輸送

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