分子生物学的手法による新形質花きの創出

課題名 分子生物学的手法による新形質花きの創出
課題番号 2011017547
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,花き研,花き
協力分担関係 サントリービジネスエキスパート
精興園
奈良先端大
かずさDNA研究所
農業生物資源研究所
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 青色や黄色の花色等新形質を有する花きの開発に関しては、a)チョウマメ由来の3'5'グルコース転移酵素遺伝子及び3'5'アシル基転移酵素遺伝子を用いたポリアシル化用、リンドウ由来遺伝子を用いたポリアシル化用、金属錯体構成フラボンとアントシアニンの修飾の制御用、及びアントシアニンメチル化用のバイナリーベクターを構築し、アグロバクテリウム法によりキクへの遺伝子導入を開始した。また、ロベリア青色花弁よりアシルCoAを基質とするアントシアニンアシル基転移酵素遺伝子をコードすると考えられるcDNAクローンを単離した。b)キンセンカの橙色花弁では、シス構造をトランス構造に変換するカロテノイド異性化酵素(CoCRTISO1)がアミノ酸変異により酵素活性を失っており、その結果、赤みの強いシス体カロテノイドが蓄積して橙色花色となることを明らかにした。 詳細遺伝子地図の作成等の基盤技術の開発に関しては、 カーネーションでEST-SSRプライマー1,530個の中から両親間の多型が推定される201マーカーを抽出し、またゲノムSSRプライマー480個の中から27マーカーで両親間に多型が存在することを確認し、21マーカーを連鎖群上に新規に位置づけた。その結果、218のSSRマーカーによる17の連鎖群から構成される全長851.4cMの連鎖地図を作成した。 このほか、ペチュニア野生種Petunia axillarisでは、β-fructofranosidase遺伝子の発現による香気成分生成の昼夜リズム制御を推定し、系統間の香気生合成能の違いの原因とされるglucose-6-phosphate1-dehydrogenase遺伝子と6-phosphogluconolactonase遺伝子を特定した。キクのクラスC遺伝子及びプロモーターを単離して、これらのキメラリプレッサーを高発現するキク不稔化ベクターを8種類構築し、うち5種類について形質転換体を得た。アルストロメリアでは「羊ヶ丘1号」と、「羊ヶ丘2号」の生産力検定試験を開始し、アリウムでは「札幌3号」の球根重と切り花品質の関係、及び「札幌1号」の低温処理による年2回採花の可能性を明らかにした。
カテゴリ アリウム アルストロメリア カーネーション きく きんせんか 施設園芸 ペチュニア りんどう ロベリア

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