課題名 | IT等の利用による精密・低コスト大規模農業のための基盤技術開発及び体系化 |
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課題番号 | 2011017572 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,畑作 |
協力分担関係 |
(地独)道総研工試 (地独)道総研十勝農試 (株)クボタ ヤンマー(株) 井関農機(株) 三菱農機(株) 松山(株) 小橋工業(株) (株)やまびこ (株)IHIスター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | トラクタと作業機間の標準となる共通通信制御技術の開発に関しては、a)既存のトラクタと作業機間の通信制御を共通化できる後付型ECU(電子制御ユニット)用のハードウエア(共通リモコン等として運用可能とするため信号やアナログ電圧の入出力などの周辺機能を備える)の設計・試作を行った。b)車速、PTO、ヒッチ情報、外部油圧取り出し情報等のトラクタ情報の他、時差や言語等の国際化関連情報等の通信を市販のトラクタに後付け装着が可能なトラクタECU用のソフトウエアを開発した。c)作業機の入出力情報を共通リモコンに送信し、共通リモコン及びトラクタECUからの情報により車速連動制御等の高度な制御を既存の作業機に後付けできる作業機ECU用のソフトウエアを開発した。d)農用車両ロボットに必要な、前後進、速度、リアヒッチ、PTO を制御する「農用車両ロボット制御ECU(TECU)」、操舵制御を行う「ステアリング制御ECU」、作業の開始・停止、車速連動制御を行う「ロボット対応型作業機ECU」、上記ECU に対して制御指示を行う「ロボット作業制御ECU」に内蔵して必要な情報の通信を行うソフトウェアのひな形を開発した。 作業機から得られる情報と生産履歴等の蓄積情報との統合処理に向け、トラクタ等に搭載されたカメラ、センサネット等より作物情報を収集する手法を検討し、a)作物情報収集のための画像記録装置を設計し、4ヶ月の現地試験で、農業機械上でGPS情報、画像情報を簡易に取得できることを確認した。b)気象データ等をクラウドストレージ上で管理し、それらをスマートフォン等のモバイル端末上で解析するアプリケーションを開発した。 最適な栽培管理と効率的な作業を支援する生産管理システムの開発では、農家等を対象にITの利用状況を調査し、生産履歴システムのより発展的な活用のために、農作業に関わる実践的な情報の付加や履歴票作成の簡素化が求められること、また、圃場のバラツキ把握やその対処には、農作業に親和的な体系の構築が必要であることを明らかとした。オートガイダンスシステム(自動走行誘導システム)に活用できる低コストのハイブリッドGPS 航法装置をメーカーと共同で開発し、その高い位置認識精度を確認した。 |
カテゴリ | 管理システム 栽培技術 GPS 通信制御 低コスト トラクタ情報 ロボット |