高機能・低コスト調査技術を活用した農地・地盤災害の防止技術の開発

課題名 高機能・低コスト調査技術を活用した農地・地盤災害の防止技術の開発
課題番号 2011017616
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,農工研,施設工学
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 農地地すべり等の予防保全対策の最適化に関しては、a)事例地区調査により災害リスクに対する地域社会の対応内容と住民の災害リスクの認識実態を把握し、農村型自主防災・減災計画構想のための基本的枠組み構築に着手した。b)無線式センサ(間隙水圧計・地中変位計)による地すべり挙動の観測を実施し、融雪、降雨等の水文データ及び前年データとの比較により妥当性を評価した。 地すべりを予測する照査技術の開発及び物性評価に関しては、a)地盤内の間隙水圧の不確実性を考慮した地すべり予測技術の開発に着手し、電気探査法を用いて地震等によって発生した地盤の亀裂範囲を地表面から簡易に探査する手法を開発した。b)室内実験によって、地すべり面の物性特性を求めた。さらに、広域へ適用が可能な傾斜地水田の防災管理マップ作成法及び効率的な応力変形・浸透解析手法による大規模農地地すべりの危険変形域推定法を開発した。 農地海岸及び背後地の防災性能照査技術の開発に関しては、排水機場の内水位外水位の変動を考えた排水機場の性能の変動をモデル化し、排水性能の信頼区間を推定した。 このほか、東日本大震災を受け、a)性能照査に関連し、大規模災害に伴う構造物の応答や限界状態等の調査に基づく施設の破壊過程や農地のバッファー機能の推定等、農地・農業施設の被災実態を明らかにした。b)津波による水門・排水機場の被災状況を現地調査し、水門・排水機場における津波対策を提示した。c)震災後の地域復興計画案として、海岸背後農地への津波遡上を許容し、農道等を内陸堤とする減災計画を提示し、その津波遡上抑制効果を数値解析と水理模型実験によって明らかにした。d)岩手県大船渡市吉浜地区で実施されている住民による地域復興計画づくりにおいて、住民の経験則の整理や助言と見守り、合意形成に向けての支援を進め、津波浸水シミュレーションや景観シミュレーション等の技術を活用した総合的な計画支援を行い、提言として取りまとめた。
カテゴリ 管理技術 傾斜地 水田 低コスト 排水性

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