課題名 |
自然エネルギー及び地域資源の利活用技術と保全管理手法の開発 |
課題番号 |
2011017620 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,農工研,資源循環工学
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協力分担関係 |
日野川流域土地改良区
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研究期間 |
2011-2015 |
年度 |
2011 |
摘要 |
農業水利施設における小規模水力や地中熱等の有効利用のための整備計画手法及び化石エネルギー削減のための管理計画技術に関しては、a)用水路の小水力発電ポテンシャルを推定する方法、及び土地改良施設を利用した小水力発電実施の可否を判断する際の経済性評価指標を明らかにした。b)貯水位・放流量の変動が大きい農業用ダムの小水力発電では、発電量最大化とコスト最小化の間でトレードオフがあることを明らかにした。c)種々の水利権関係者からなる円卓会議(水利ネットワーク懇談会)を開催し、小水力発電関係の制度や意志決定プロセス上の問題点を明らかにした。d)水温、流量、ヒートポンプの熱源側流入温度及び供給側流入温度等の時系列データから、ヒートポンプのCOP(成績係数)、稼働可能台数、使用電気量、供給熱量、水温変化等を推定するモデルを開発した。 地域レベルでの農地資源等の有効かつ適正利用のための情報統合化技術及び環境保全機能に関しては、a)農地・水保全管理活動に取り組む地区を対象に、活動の運営に必要な項目の抽出やデータ入力を住民自らが行える自由度の高い地域資源情報管理システムを開発した。b)高解像度衛星データ等を用いて水田における作付け、土地被覆(水稲、雑草等)を区画単位で高精度に判別する手法を開発し、その判別精度を検証した。c)水田に分布する植物について、文献等から分布情報をデータベース化するとともに、各地の「田んぼの生きもの調査」活動団体が有している調査項目について収集・整理した。 このほか、東日本大震災による津波被災農地に成立している植生の特徴を整理し、復旧期間及び営農再開後の雑草蔓延防止の観点から、被災農地の類型と植生管理の留意点をまとめた。
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カテゴリ |
病害虫
管理技術
管理システム
コスト
雑草
植生管理
水田
データベース
ヒートポンプ
水管理
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