課題名 |
我が国農業分野における地球温暖化対策の評価手法の開発等に関する研究 |
課題番号 |
2011017495 |
研究機関名 |
農林水産政策研究所
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研究分担 |
農林水産政策研究所
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研究期間 |
2010-2012 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(研究の概要) 農業分野における地球温暖化対策が経済や環境に与える影響やその持続性を評価する手法を開発。 温室効果ガス削減対策の実態・効果の整理・分析。(成果の概要)(1)オーストラリアやカナダなど諸外国における農業分野でのカーボンオフセット制度について、現地調査などにより取組内容を整理の上、我が国の国内クレジット制度との比較により、各制度の特徴を整理。(2)環境分野におけるコベネフィットアプローチに関する既存研究などを踏まえ、農業分野の地球温暖化緩和策がもたらすコベネフィット・トレードオフに関する概念整理を行うとともに、コベネフィットに関する評価事例を整理・分析。(3)バイオマスエネルギー導入の評価手法について、経済面、社会面、環境面からの既存評価事例を整理するとともに、国内の事例調査を実施。これらを踏まえて暫定的な評価手法により木質バイオマスの試行評価を実施し、バイオマスエネルギー導入の諸効果を解明。(4)国際バイオエネルギーパートナーシップ(GBEP)で2011年5月に公表されたバイオエネルギーの持続可能性指標を京都市におけるバイオディーゼル燃料(BDF)生産を事例に適用して試行的な評価を行い、日本においてGBEP持続可能性指標を適用する際に考慮すべき点等を解明。(成果の活用)・行政部局において、農業分野における排出量取引制度の現状や課題を検討する際の参考事例として活用。特に、食料・農業・農村審議会の地球環境小委員会等における農地土壌による炭素貯留について検討する上で、先進事例の現地調査を行うための有益な事前情報として活用。・GBEPのバイオエネルギー持続可能性指標を適用した試行的評価については、農水省主催の国際会合の場で発表し、パイロットスタディとして国際的に活用。・成果内容を、研究成果報告会等を通じて、広く情報提供。
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カテゴリ |
温暖化対策
バイオマスエネルギー
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