課題名 |
高度安定性高品質の早期総合開発 |
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場
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研究分担 |
水稲グループ
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研究期間 |
継H20~25 |
年度 |
2010 |
摘要 |
中期世代の各種形質の選抜強化を行った。1)耐冷性極強系統の選抜強化(1)判定に際しては、全体的に不稔が多くなったが、試験区両端の比較品種を基準にしているため、全般的に概ね矛盾のない判定ができた。(2)系統選抜では398系統が耐冷性「強」、21系統が「強~極強」、93系統が「極強」と判定された。(3)生産力検定予備試験供試系統の耐冷性は173系統が「強」、43系統が「強~極強」、21系統が「極強」と判定された。耐冷性の「極強」ランクをさらに初雫などを“RR”、それ以上強い系統を“RRR” と細分すると、“RRR”が7系統あった。栽培特性は出穂、成熟期、玄米品質は「ほしのゆめ」に近く、食味も「ななつぼし」よりやや悪い程度のものがあった。しかし、欠点としては収量が低いことが挙げられた。2)極良食味系統の選抜強化(1)生予供試系統の分析値は昨年同様、アミロース含有率が「ななつぼし」よりも低いものが多かった。タンパク質含有率は「ななつぼし」よりも高いものが多いが、低タンパク系統の「北海302号」よりも低い系統もあり、食味向上が期待される。(2)平成20年と平成21年の食味試験総合値を比較すると、「ほしのゆめ」を0とした場合+0.4以上のものが大半であることが認められた。また両年を比較すると、わずかではあるが平成21年が食味試験総合値の高い方に分布しており、分析・食味試験により極良食味系統を選抜できていることがうかがえた。
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カテゴリ |
品種
良食味
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