| 課題名 |
耐冷性遺伝子集積系統の評価 |
| 研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場
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| 研究分担 |
水稲グループ
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| 研究期間 |
継H20~24 |
| 年度 |
2010 |
| 摘要 |
画期的耐冷性品種を迅速に育成するためには、DNA マーカーを用いて耐冷性遺伝子を導入・集積することが有効であると考えられる。本研究では耐冷性遺伝子Ctb1,2 およびqCTB8 等を北海道品種に導入・集積した育種素材を用いて、耐冷性遺伝子の集積効果を検証することを目的とした。1)3遺伝子をそれぞれホモにもつ49 個体(遺伝子の組合わせは7つ)について稔実率との対応を行った結果、平均値で比較すると、最も稔実率が高かったのは、Ctb1,2、qFLT6、qCTB8 の3 遺伝子を全て持つ集団(B をドナー型とし、略号BBB は全ての遺伝子をホモで保有) であった。最も稔実率高かった個体は、BBA 集団の53.7 %および、上記のBBB 集団の50.1 %であった(「ほしのゆめ」は17.3%)。昨年度は、出穂日を遺伝子の組合わせで見ると、Ctb1,2 を持つ集団が有意に遅い傾向にあったが、今年度は、Ctb1,2 を持たない組合わせとの差が判然としなかった。2)HY777a 等の5 系統を冷水田の2 カ所で耐冷性を評価した。5系統全てが水口、中央部どちらでも耐冷性は“ 極強”に判定され、遺伝子の集積効果が認められたが、出穂は遅い傾向にあった。この系統を一般圃場で農業形質を調査した。出穂期は「ほしのゆめ」よりやや遅い傾向にあったが、成熟期はほぼ同等であった。稈長には系統間差があり、穂長と穂数には系統間差が見られなかった。また、一穂籾数は少ない系統もあったが有意差はなく、不稔率では、HY770aが有意に多かった。3)2009 年にF2 においてホモで固定していた57 個体から32 個体を遺伝子型別に抽出して遺伝子型を再調査し、導入遺伝子が固定していた30 個体について出穂期および冷水田の稔実率を調査した。相関係数は低かったが、それぞれ有意に相関が見られた。また、Ctb1,2 を持たず出穂期が「ほしのゆめ」(7/26、17.3%)よりやや遅い系統で稔実率が高い系統(7/29、34 %)があり、この集団からも育種上有用な系統が選抜された。
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| カテゴリ |
育種
水田
DNAマーカー
品種
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