カドミウム高吸収稲「長香穀」を用いた土壌中カドミウム低減技術の実証  

課題名 カドミウム高吸収稲「長香穀」を用いた土壌中カドミウム低減技術の実証  
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 土壌肥料部
研究期間 新H22~25
年度 2010
摘要 目的:食品衛生法の国内基準値の改正に伴い,平成23年2月28日からコメのカドミウム(以下Cd)含有量の基準値が「1ppm未満」から「0.4ppm以下」に引き下げられた。基準値を超えるコメの産出量を減少させるため,現地では湛水管理に取り組んでいるが,湛水管理は土壌中Cd量を減少させる恒久対策ではない。恒久対策としての客土は費用の面,客土材の確保等の問題からも大規模な実施は困難である。そこで,恒久的な対策につなげる土壌Cd除去技術として,農林水産省で推奨しているCd高吸収植物(水稲・長香穀)による土壌浄化の本県Cd汚染土壌の適応性について実証する。 成果:育苗試験 播種レベルを4段階で試験を実施したが,移植時の28日間育苗では,育苗期間中の低温の影響もありマット強度が十分ではなく,40日間育苗しても,マット強度は発達しなかった。播種量が少ない程苗の充実度は高かった。 現地試験 苗の根張りは不十分で,移植時には田植え機の上で苗が押しつぶされ,H21よりさらに4箱多い,31箱/10a必要であった。乾物重確保のため,基肥N:2kg/10aを施用したところ,H21にくらべ,茎数の推移・穂数も多く,乾物生産量も多かった。土壌からのCd吸収量もH21より約1,000mg/10a多い,16,000mg/10a程度となった。なお,長香穀と同時に移植したひとめぼれのCd吸収量より4培程度多かった。長香穀の栽培から焼却処分までの一連の流れを関係機関・農業者がともに経験することで,植物浄化のノウハウの蓄積ができた。
カテゴリ 肥料 育苗 播種 水管理

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