直播栽培におけるアミロース改変品種の品質変動要因の解明と省力高品質化の ための作型の確立

課題名 直播栽培におけるアミロース改変品種の品質変動要因の解明と省力高品質化の ための作型の確立
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 水田利用部
研究期間 完H18~22
年度 2010
摘要 目的:低アミロース品種「たきたて」は平成13年から奨励品種に採用されており,粘りが強く,冷めてもおいしい品種として作付けされている。しかしながら,登熟期の高温等により,もち米のように白濁するなど,登熟温度によって品質の変動が見られる。そこで本研究では,農林水産省委託プロジェクト研究に参画し,アミロース改変品種の品質関連形質の変動要因を明らかするとともに,直播栽培における品質向上への有効性を検証し,品質向上・安定化のための栽培管理技術を確立する。また,生育予測や品質予測のためのモデルを作成する。 成果:1)収量向上のための施肥法  (1)播種量の検討:播種量の違いにより出穂期及び成熟期に差はみられなかったが,多肥条件にすることで成熟期は遅くなる傾向がみられた。収量構成要素については,播種量が多いほど穂数が多くなるが一穂籾数は少なくなり,総籾数及び収量は播種量が“中”及び“多”条件ではほぼ同程度となった。また,基肥量別では,多肥条件下で籾数が多く収量が高かったが,標肥区と比べて玄米品質が劣る傾向がみられた。  (2)施肥法の検討:2009年は多肥区で一穂籾数が多く,m2当たり籾数も多い傾向がみられたが,登熟歩合が低かったことから,移植栽培よりも収量が少なく,また,青未熟粒が多かったため,玄米品質もやや悪かった。加えて,多肥区では稈長が長く,倒伏程度が大きかった。標肥区では追肥を行うことで,移植並の収量を確保することができ,多肥区と比べて青未熟粒の発生が少なかった。2009年は低温年で成熟期が遅く,さらに,多肥条件下では登熟しきれず青未熟粒の発生が多くなることが示唆された。追肥N1~2kg/10aの違いによる,収量及び品質に明確な差はみられなかった。2010年は多肥区で穂数が多く,収量も高い傾向がみられた。追肥量別でみると,追肥量が多いほど登熟歩合が高まる傾向がみられ,千粒重も大きくなった。しかし,降雹被害により,その傾向は明確なものとはならなかった。また,倒伏については試験区で差はみられなかった。品質面では,多肥区で青未熟粒の発生がやや多かった。追肥については,無追肥区で粒張り及び粒揃いが悪く,品質が悪い傾向がみられた。以上より,播種量は多過ぎても収量増加は見込めなく,目標苗立本数は120本/m2程度(乾籾4.5kg/10a程度)である。また,多肥条件下では収量の増加が期待できるが,青未熟粒の発生により品質の低下が懸念され,特に,低温年ではその傾向が顕著であることから,基肥窒素量は5kg/10a程度が望ましい。追肥は減数分裂期に窒素成分で1kg/10a程度行うことで千粒重が大きくなり,収量の確保が期待できる。
カテゴリ 栽培技術 直播栽培 収量向上 生育予測 施肥 播種 品種

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