課題名 |
大豆単作における不作付け期間の耕種管理を主体としたIWMの検証(平19~22,受託・中央農業総合研究センター) |
研究機関名 |
宮城県古川農業試験場
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研究分担 |
水田利用部
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研究期間 |
完H19~22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:夏期は大豆を連作し,冬期は作物を栽培しない「大豆単作」は,東北地方を中心に全国の水田転換畑でみられる作付体系である。このような体系ではシロザやヒユ類などの雑草が年々増加し,大豆栽培期間中の除草剤や耕種的な手法による雑草防除効果が十分に得られない場合も多い。そこで,大豆単作体系や短期輪作(水稲-水稲-大豆)体系が多く,水田・畑状態の両者に適応した雑草が問題となっている宮城県において,発生する雑草種や埋土種子量の異なる圃場を選定し,湛水管理,カバークロップの栽培,大豆前不耕起,地下灌漑などによる出芽誘導や昆虫の食害等による雑草埋土種子の低減効果を広葉雑草の動態モデルを利用して解析する。また,これらの埋土種子低減化技術と大豆栽培期間中の雑草防除技術を組み合わせたIWMを構築し,雑草防除効果について検証する。 成果:大豆播種前に不耕起管理や短期湛水管理を行うことで,地表面の雑草種子を消耗させるとともに,大豆播種前の雑草の出芽を促進させ,その結果,大豆播種後の雑草の出芽も斉一化し,土壌処理剤などの防除効果が向上するので,大豆生育期の雑草が減少することを明らかにした。 (技術1:大豆播種前の短期湛水管理) 年次により雑草の量や種類が異なるが,短期湛水処理により大豆播種前の雑草出芽数は湛水を行わない慣行体系に比べて大幅に増加し,その結果,大豆播種後の雑草出芽数は慣行体系に比べて顕著に減少することを明らかにした。 (技術2:大豆播種前の不耕起管理) 年次により雑草の量や種類が異なるが,不耕起管理では,耕起を行う慣行体系に比べて大豆播種前の雑草出芽数は大幅に増加する。その結果,大豆播種後の雑草出芽数は慣行体系に比べて明らかに減少する。
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カテゴリ |
病害虫
雑草
除草剤
水田
大豆
土壌処理
播種
防除
水管理
輪作
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