農業農村整備実施における環境配慮施設の効果検証および効果的な環境配慮手 法の検討

課題名 農業農村整備実施における環境配慮施設の効果検証および効果的な環境配慮手 法の検討
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 土壌肥料部
研究期間 完H20~22
年度 2010
摘要 目的:農業農村整備事業では,環境配慮施設(以下「環境施設」と記述)の設置が義務化されたが,十分な検討を経ないまま類似の形状で整備されがちである。加えて,事後検討が殆ど行われていないため,生態系への影響や環境施設の効果が十分に検証されていない。ほ場整備事業等で設置した施設の効果検証を行い,ネットワーク(面)としての,指標対象魚種が永続的に生息可能な環境配慮手法が必要である。県内のほ場整備事業実施前後において,経時的な自然再生プロセス(変化)を定量的に評価するための手法(生息環境ポテンシャル調査)を検討するものである。 成果:(1)田中ら(2005:愛知農総試)の評価法は,農業用用排水路が持つハビタットと生態系ネットワークのポテンシャルの高低が,対象魚種タモロコの生息条件を左右する。また,タモロコが生息する箇所は,魚類の種多様性が高く,その個体数も多いことを指摘している。水田生態系を代表する指標魚種をタモロコに加え,モツゴ,メダカの3種とした。大崎市田尻での生き物調査で確認された魚種はメダカ707匹,タモロコ333匹,ドジョウ179匹,モツゴ10匹他1,450匹で,対象種としていた魚種全てが確認された。 (2)7カ所の地点では,地点1での9月,11月の棲みやすさ指数が4.59と最も高く,魚類の個体数が多い時期とほぼ一致していた。 (3)現地調査の結果,観測地点1,観測地点5において個体数が突出した調査日があったが,棲みやすさ指数が高かったわけではない。今回算出した棲みやすさ指数と指標種・全個体数・全魚種の相関は低かったが,ドジョウについては相関があることが判明した。
カテゴリ 肥料 水田 評価法

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