課題名 |
花き新品種育成 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
作物園芸部
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研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:本県の独自性を発揮すべき転作導入品目として、うつくしま農業・農村振興プラン21において、基幹品目として位置づけられているリンドウ及びカラーを対象とした新品種育成を行う。 成果:リンドウ: (1)自殖特性検定:82系統を自殖交配し、70系統から稔実種子を得た。育苗期検定として09年交配の31系統を供試し、14系統の特性を検定した。また、08年交配の18系統について開花1年目の特性を調査した。07交配の26系統の開花2年目特性を調査し、24系統から72個体を選抜した。(2)組合せ能力検定:196組合せの交配を実施し147組合せから種子を得た。育苗期検定として09年交配の26系統を供試し、8系統の育苗期特性を検定した。08交配の41系統の開花1年目の特性を検定し1系統を有望とした。また栄養系品種の候補として2個体を選抜した。開花2年目の検定により2系統に郡交87、88を付与した。(3)生産力検定:開花2年目の検定で極早生系統の「福島交17号」、「福島交18号」の開花期は標準品種の「尾瀬の夢・極早生」と比べ1半旬早く、「福島交19号」は同じであった。(4)地域適応性検定:育苗期検定に「福島交20号」を供試し、挿し芽苗での越冬芽形成は良好であった。開花期1年目検定に「福島交17~19号」を供試し、「福島交17号」の開花期は7月3半旬、「福島交18号」の開花期は7月2半旬、「福島交19号」は7月2~3半旬であり、対照品種と比較して、同等かやや早かった。開花2年目検定では「福島交15号」を、盆需要期向けの品種化候補とした。 カラー:(1)自殖特性検定:畑地性カラー14系統から、種子513粒を採種した。また、09年度に自殖して得た17系統を播種した結果、15系統が発芽し、323個体を得たほか、08年度自殖交配の12系統から開花が見込まれる球根を218球養成した。また、05、06、07交配の13系統の開花期検定を行った。(2)組合せ能力検定:13組合せの交配を実施 し3組合せから種子を得た。また、05、06、07交配の8系統の開花期検定を行った。(3)生産力検定予備試験:系統「0401」を現地での予備検定に供試し、切り花品質が良好で、増殖性が高く球根が残存することから「郡系1」を付与する。
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カテゴリ |
育苗
カラー
新品種育成
播種
品種
りんどう
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