課題名 |
難防除病害虫防除技術の確立 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
|
研究分担 |
生産環境部
|
研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:新規発生および難防除病害虫の発生生態等の解明を行い、防除技術を確立する。 成果:(1)病害虫の診断同定 2010年の依頼件数は196件(前年比107%)であった。病害ではダイズ黒根腐病(Calonectria sp.)、キュウリホモプシス根腐病(Phomopsis sp.)、イチゴ萎黄病(Fusarium sp.)、イチゴ炭疽病(Colletotrichum sp.)、リンドウ褐色根腐病(Pyrenochaeta sp.)などの土壌病害が多かった。虫害ではユキヤナギにユキヤナギハマキフシダニ(仮称)の発生が確認された。その他、シュンギク、ホウレンソウのハクサイダニの被害、トマトのハモグリバエやハスモンヨトウによる被害が多かった。また、本年は生理障害の診断依頼が多かった。 (2)水稲・畑作物病害虫防除試験 ウコンノメイガの寄生性天敵としては、コマユバチ科7種、アリガタバチ科1種、ヒメバチ科2種が、また一部の地域では紙片虫と寄生蠅が確認された。この中で、2種のコマユバチが多い傾向にあった。また、ダイズのマメシンクイガの性フェロモントラップの有効性を確認した。 (3)野菜病害虫防除試験 ネギの葉枯れ症は、有機質肥料区で発生が少ない傾向が認められた。本症状を示すネギから高率で葉枯病菌が分離されるが、有効な薬剤が使用されているほ場でも発生していることから、施肥体系か生理的要因が影響していると考えられる。また、トマトのオンシツコナジラミ防除のために防虫ネットを展張する際には高温対策に遮光資材の展張が必要であった。 (4)花き病害虫防除試験 リンドウを加害するヒラズハナアザミウマに対しては、スピノエース顆粒水和剤とコテツフロアブルの防除効果が高かったが、リンドウに適用があるオルトラン水和剤とスミチオン乳剤については効果が認められるもののやや劣った。
|
カテゴリ |
肥料
土づくり
萎黄病
いちご
害虫
きゅうり
黒根腐病
高温対策
しゅんぎく
性フェロモン
生理障害
施肥
大豆
炭疽病
トマト
ねぎ
根腐病
はくさい
病害虫防除
ヒラズハナアザミウマ
防除
ほうれんそう
マメシンクイガ
薬剤
りんどう
|