課題名 |
1 担い手支援のための水田管理技術の開発研究 1) ゆめみづほのV溝直播栽培技術(1) 施肥量・播種量が生育・収量に及ぼす影響の解明 |
研究機関名 |
石川県農業総合研究センター
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研究分担 |
作物栽培G
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研究期間 |
完H21~22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:V溝直播は冬季に代かきを行うことで春作業を分散することができるため、規模拡大に有効な技術である。しかし、コシヒカリの直播だけでは作期分散に限界があり、早生品種とコシヒカリの直播栽培を組合せる必要がある。そこで、県内の主力早生品種であるゆめみづほをV溝直播栽培する際に必要な播種量および窒素施用量を2ヵ年の栽培試験のデータから検討する。 成果:4月9日播種の区は、平成21年度試験で成熟期が9月2日となり、5月1日移植のコシヒカリと比べ9日早く成熟期を迎え、作期分散が図られた。平成22年度試験では、播種後の気温が低く推移し、苗立期が当初予定より10日遅い5月18日となったことから、成熟期は4月30日移植のコシヒカリより1日遅く、作期が重なった。苗立数と収量の関係から、苗立数が100本/m2~130本/m2であれば、530kg/10a程度の収量が確保できる。播種量を6kg/10aとすることで、苗立数を100本/m2以上確保できる。苗立数は播種量6.0kg/10a区と6.3kg/10a区で差が無く、苗立数100本/m2程度得るための播種量は6kg/10a程度である。窒素施用量による収量の差は無く、いずれの区も倒伏は無いことから、窒素施用量は9.7kgN~11kgN/10aの範囲であると考えられる。 以上の結果、ゆめみづほのV溝直播を行う際、本試験において530kg/10a程度の収量を確保するために必要な播種量は6kg/10a程度である。また、窒素施用量は9.7kgN~11kgN/10aの範囲である。
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カテゴリ |
管理技術
規模拡大
直播栽培
水田
施肥
播種
春作
品種
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