1 担い手支援のための水田管理技術の開発研究 2) ゆめみづほのV溝直播栽培技術(1) 播種時期が生育に及ぼす影響の解明

課題名 1 担い手支援のための水田管理技術の開発研究 2) ゆめみづほのV溝直播栽培技術(1) 播種時期が生育に及ぼす影響の解明
研究機関名 石川県農業総合研究センター
研究分担 作物栽培G
研究期間 継H20~22
年度 2010
摘要 目的:省力、低コスト化を図れる直播栽培は、一般品種だけでなく、生産調整の枠外で生産可能な新規需要米についても導入が検討されている。しかし、一部の品種ではその遺伝的な背景により種子休眠性が深く、低温、低酸素条件となりやすい湛水直播栽培では発芽不良となる品種の存在も指摘されている。本試験ではこのような特性から湛水直播栽培を適用しにくい「北陸193号」について、不耕起V溝直播栽培(以降V溝直播)を実施した。 成果:1)播種量7.1kg/10aに対して苗立ち数は137本/m2を確保し、V溝直播の目標(コシヒカリの例)とする100~150本/m2を確保できた。出芽始期の目安となる有効積算気温50℃(コシヒカリの場合)以降、気温が低く推移したため苗立ち期(6月3日)まで約2週間を要した。  2)追肥を行った区では葉色が濃く、茎数の増加が著しく、最高分げつ期茎数、穂数も有意に多くなった。一方、一穂籾数は有意に少なくなった。幼穂形成期の窒素吸収量は一発区の方が多く、この時期の肥料の溶出パターン(イネの吸収量)が異なることが示唆された。  3)両試験区ともに出穂期は9月1日、成熟期は10月18日であった。施肥方法で、生育パターンは異なり、穂数および一穂籾数確保の程度は異なる。しかし、m2当たり籾数および登熟形質には有意な差は無く、収量(粗玄米重)も同等であった。  4)以上より、今回の試験方法で北陸193号のV溝直播栽培は可能であった。ただし、さらなる多収を目指した場合、必要となる播種量および苗立ち数、窒素溶出パターンや量については検討を要する。
カテゴリ 肥料 管理技術 直播栽培 水田 施肥 低コスト 播種 発芽不良 品種

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