課題名 |
1 担い手支援のための水田管理技術の開発研究 3) 麦の省力・安定生産技術の確立(1) 大豆の生育パターンが硝子粒率に及ぼす影響 |
研究機関名 |
石川県農業総合研究センター
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研究分担 |
作物栽培G
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研究期間 |
完H21~22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:近年、本県の精麦用大麦の一等比率は50%前後で推移し、中でも硝子粒の発生が落等の主要因である。そこで、越冬後の生育量や窒素栄養状態と硝子粒発生の関係を検討する。 成果:茎数は、止葉展開期まで最高分げつ期の茎数が少ない試験区ほど少なく推移した。最高分げつ期の茎数は、570本/m2を下回ると硝子粒の発生が品質評価基準値の上限である40%を超えた。成熟期の植物体中窒素含有率は、最高分げつ期から成熟期までの一茎当たり窒素吸収増加量が多いほど高くなった。また、成熟期の植物体中窒素含有率が高いほど硝子粒率が高くなった。茎数が少ない試験区では、最高分げつ期以降の追肥を同量施用していることから、一茎当たりの窒素吸収増加量が多くなり、相対的に窒素含有率が高まる。その結果として、子実タンパク質含有率が増加し、硝子粒率が高まったと考えられる。 以上のことから、最高分げつ期に茎数が少ない場合、過剰な追肥をすると硝子粒率が増加することから、最高分げつ期の生育量に応じた追肥を行うことで硝子粒率を低下できると考えられる。
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カテゴリ |
大麦
硝子粒
管理技術
水田
大豆
評価基準
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