課題名 |
2,ブドウ晩腐病の効率的防除法の確立 (1)病原菌の分布実態および薬剤感受性調査 (2)防除体系の改善 |
研究機関名 |
山梨県果樹試験場
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研究分担 |
病害虫科
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研究期間 |
継(H22)~(H26) |
年度 |
2010 |
摘要 |
県下各地46圃場8品種からブドウ晩腐病果房を採取し、得られた74菌株について病原菌の判定を行った。今回採取した晩腐病菌はC.gloeosporioidesが主体で、C.acutatumは1菌株のみであった。C.gloeosporioidesについてベノミルの感受性を調査した結果、感受性菌は50菌株(67.1%)で、耐性菌は23菌株(31.5%)であり、感受性が低下しつつあるのではないかと考えられた。 本年度採取した74菌株についてアゾキシストロビンに対する感受性検定を行った。薬剤添加培地上における菌糸生育率50%以上の高度耐性菌は確認されなかったが、11~20%が9菌株、21~30%が10菌株確認され、感受性が低下しつつあるのではないかと考えられた。 両薬剤に対する晩腐病菌の感受性低下について今後もさらに調査を継続する必要があると思われる。 本年度は5月下旬~6月の連続降雨により感染が助長され、多発生条件下の試験となった。今回の試験では、休眠期薬剤に対する機械油の加用効果は認められず、アビオンEについても明確な効果向上はみられなかった。
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カテゴリ |
耐性菌
品種
防除
薬剤
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