課題名 |
果樹栽培に関する素材開発研究 2.果樹の品種選定と高品質省力栽培技術 (1)日本ナシ品種適応性試験 (2)かき品種適応性試験 (3「南水」の栽培体系確立1)側枝上の発育新梢管理方法の検討2)障害果実の発生原因の究明 |
研究機関名 |
長野県南信農業試験場
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研究分担 |
栽培部
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研究期間 |
継H20 ~24 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:(独)果樹研究所育成系統の地域適応性を検討する。他県が育成した日本ナシ品種の地域適応性を検討する。温暖化による既導入品種の適応性の変化を評価する。側枝基部の発育新梢を摘心し短果枝花芽を着生させる適正な処理時期を検討する。障害果(条溝果、くぼみ果、ゆず肌果類似症、日焼け果)の発生原因を究明し、発生防止方法を検討する。 成果:(独)果樹研究所育成系統の「筑波54号」、「筑波55号」、「筑波56号」、「筑波57号」、「筑波58」については、試験樹を育成中(第8回系統適応性検定試験を準備中)。また、育成に先立って、高接ぎ樹の果実品質を調査し、検討会に資料を提出した。各県育成系統については、平成21年度に11品種、平成22年度に4品種を導入し、高接ぎ樹を育成中。「南水」の結実不良の原因を明らかにするため、受粉適期について検討した結果、受粉適期は開花後0~3日程度で、他品種よりも短いと考えられた。「南月」の収穫時期と貯蔵性を再検討した結果、果皮色の違いにより貯蔵期間が異なった。「安芸津22号」が初結実し、小玉であるが外観、食味は良好であった。発育新梢の摘心により、短果枝花芽の着生がみられたが、摘心時期による差異は明らかでなかった。遮光資材による樹冠遮光と遮光率の高い袋の被袋とを組み合わせ、障害果発生におよぼす影響を検討した結果、日焼け果の発生は遮光により抑えられたが、ゆず肌果類似症の発生は樹冠遮光のみでは影響が少なく、被袋処理で多かった。遮光率の高い袋の被覆期間が障害果発生におよぼす影響を調査した結果、日焼け果では、8月から収穫期までの被袋で抑制されたが、条溝果、くぼみ果、ゆず肌果類似症では被覆期間による影響は明らかでなかった。
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カテゴリ |
かき
栽培技術
栽培体系確立
受粉
障害果
高接ぎ
日本なし
日焼け果
品種
良食味
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